ギターをぶつける我那覇w
我那覇「すまん すまん。」
恵達「お願いしますよ 僕の人生の中で 1番 高い買い物だったんですからね。」
我那覇「ダメだな それじゃ ロックじゃないぜ。」
恵達「え? ダメ?」
我那覇「ギタリストはね 服を着こなすように ギターを持たな ならん。 分かるか?」
恵達「なんとなく。」
我那覇「女の人と一緒。 2人っきりになった時 ハァ~とやる。 人前でやっちゃ ダメだよ。 ワイルドに恰好つけなくちゃ!」
恵達「『ワイルド』ね。」
我那覇「おう! どうだ ギター弾いてみる? 音出してみる?」
恵達「いいんですか?」
我那覇「おう!いいよ ほかに客 誰も いないし…。」
恵達「はい!」
妄想
我那覇「ギター 古波蔵恵達!」
妄想終了
我那覇「どうだ?」
恵達「快感!」
古波蔵家
勝子「明日ですね 恵里の受験。」
ハナ「どうかねぇ? 恵里は。」
勝子「頑張ってますよ。 ひょっとすると ひょっとするかも…。 寝てないのでは? 追い込みで…。」
ハナ「ほう…。 やる時は やるからね 沖縄の女は。」
恵文「少し 邪魔してこようかねぇ…。」
勝子「文ちゃん やめなさいって!」
恵文「大丈夫 のぞいてくるだけさ。」
勉強中の恵里
♪~三線の音
恵里「お父さん?」
♪~三線の音
恵里「三線なら あっちで弾いて。」
恵文「ん…。」
ノック
恵里「はい!」
恵文「ちょっと いいかね?」
恵里「何? 邪魔しに来たの?」
恵文「違うよぉ。」
恵里「じゃ 何?」
恵文「明日さ…。 恵里の出発の時 見送れないさ お父さん 仕事で…。」
恵里「うん 分かった。」
恵文「どうなの? 頑張ってる?」
恵里「頑張ってるよ。」
恵文「『て~げ~』で 頑張るさ。」
恵里「『て~げ~』じゃ ダメなの!」
恵文「でも いいもんさ…。」
恵里「何が?」
恵文「何にしても 頑張ってる姿ってのは いいもんさ。 東京へ 行く 行かないが 別としてね。」
恵里「ん?」
恵文「精一杯 頑張っておいで 恵里!」
恵里「うん! ありがとう お父さん。」
恵文「てな訳でさ… 恵里…。」
恵里「何?」
恵文「容子さんに会うよね 絶対 会う。」
恵里「何でよ!」
恵文「これ。」
恵里「何よ これ?」
恵文「海ぶどう。 容子さん 好きだった。」
恵里「は?」
恵文「東京じゃ 食べられないでしょ?」
恵里「さあ?」
恵文「渡してよ 頼むさ ね!」
恵里「いいけどさぁ。」
恵文「沖縄を 忘れてほしくない訳。 分かるでしょう?」
恵里「それだけ?」
恵文「お父さんを 忘れてほしくない訳。 なんちゃって!」
恵里「娘に言うかな? 普通 そういう事。 お母さんは 私の友達として 容子さんの所に行くの 許したの。」
恵文「分かってるさ。」
恵里「分かってないさ ちっとも。 父と娘の いい場面だったのに ぶち壊しさ まったく!」
恵文「もう1回 やるか? いい場面。」
恵里「結構です。 もう。」
ついに 恵里が 東京へ 受験に行く日が やってきたのでございます