連続テレビ小説「ちゅらさん」3話「美(ちゅ)ら海の約束」ネタバレ

こはぐら壮

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掃除をしている静子

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勝子「奥さん そんなこと 私 やりますから。」

静子「いいんです。 何もしてないと なんか 落ち着かなくて…。」

勝子「そうですか。 …あ 3時になったら ご主人 迎えに行きましょうね。」

静子「お願いします。」

三線に興味を示す和也

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恵文「やってみるか?」

和也「え? いいんですか?」

恵文「いいんですよ ほれ…。 はい。 …これ 人さし指 入れてな。」

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恵文「はい。 じゃ これを 持たずに上から 弾いて。 ほら 出たな 音が…。」

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恵文「はい。 ここ つまんで はい。 うん 変わったな 音が…。」

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勝子「あら 『ライ麦畑でつかまえて』? 懐かしいなあ おばさんも読んだ。」

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和也「え? そうなんですか?」

勝子「うん 結構 本読むの 好きだった。 成績も 悪くはなかったよ。」

和也「へえ。」

勝子「うちの子は 本とか読まないからね 恵尚も 恵里も恵達も…。」

和也「『ケイショウ』?」

恵文「石垣島の高校 行ってるよ。」

勝子「寮に入ってるさ。 これも 全然 勉強 駄目でねぇ。」

恵文「ハッハッハッハ。」

和也「へえ… 高校か~。」

勝子「具合 どう?」

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和也「はい お陰さまで。」

勝子「もうすぐ 着くね お父さん。」

和也「ええ。 あ さっきの話ですけど チョット 分かる気がします。」

勝子「何が?」

和也「なんか この島にいると あんまり 難しい事 くよくよ考えなくてもいいかなと そういう気持ちになるんですよね。」

恵文「そうだねぇ。」

勝子「でも それだけじゃねぇ。」

恵里と恵達が帰宅する

恵里「ただいま~!」

文也「ただいま!」

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近くの森

和也「キジムナー?」

恵里「キジムナーが 住んでるかもしれないんだよ。」

和也「何 それ? お化け?」

恵里「お化けとは チョット 違うさ。 悪いものじゃないからね。 子供だよ。」

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和也「精霊みたいなもんかな。」

恵里「ああ 先生も そう言ってたさぁ。 『セイレイ』 … 字 分からんけど。」

文也「どういうの?」

和也「妖怪みたいなもんだよ」

文也「やっぱ お化けじゃん。」

恵里「違うよ キジムナーは お化けじゃない こんな大きなガジュマルの木の 穴の中に住んでる 子供さ。 寂しくて 遊びたいだけなんだ。」

和也「へえ。」

恵里「先生 言ってたさぁ イタズラが好きだけど 本当は いい子って…。 私たちの事 ふだんは 守っていてくれる…。」

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恵里「先生のね お父さんが 昔 森の中で 迷って 何時間もさまよった時 キジムナーが出てきて コッチコッチって ついていったら 森の出口で 後ろを見たら 誰もいなかったって」

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和也「キジムナーねえ…。」

文也「信じるの?」

和也「信じるよ。」

恵里「あっ?」

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和也「この鳥 ケガしてるみたいだ。」

鳥を保護しようとしてつまずく和也

文也「兄貴!」

恵里「和也君!」

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文也「大丈夫? 兄貴。」

和也「ああ…。」

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