こはぐら壮
勝子「しょうがないでしょ そんなに むくれたって。」
恵達「だって 姉え姉えは いつも 僕の事 置いていくんだのに。」
勝子「だけど 何で 恵達は 低学年なのに 帰りが遅いわけ?」
恵達「『低学年』 って 言わんで。 放送委員だから 下校の放送する。 だから 遅いさ。」
かつこ「あ そうか。 だったら カッコいい。」
恵達「まあね。」
ハナ「狭い島さ 探さんうちから 見つかるはずよ。 とう 行ってごらん。」
恵達「いい…。」
外から恵文の声が聞こえる
恵文「はい ウェルカムですよ!」
勝子「どうも 遠い所 大変でしたね。」
恵文「どうぞ こちらへ はい。」
静子「あの 主人です。」
伸生「上村と申します。 このたびは 大変 お世話になっております。」
勝子「いえいえ そんな とんでもない。 和也君 元気になりました トッテモ。 文也君も もう すっかり 島の子に 溶け込んで。」
伸生「そうですか?」
静子「あの?和也は?」
勝子「3人で 遊びに行ってますけど もう 毎日 暗くなるまで 遊んでて。」
伸生「あの子がですか?」
森に向かう恵文 伸生 静子
村人「こんちは。」
恵文「こんちは。」
恵文「どんなですか? 日本の方は…。」
伸生「日本ですか? 相変わらずですね。」
恵文「忙しくやってますか やっぱり。」
伸生「ええ。」