ゆがふ
恵里「パジャマ?」
勝子「うん。」
恵里「かわいい! ありがとう。」
勝子「そう よかった。 なんか 変ですけど 皆さんにも あるんですよ。 そんな高いもんじゃないけど あっても 困らないでしょ? 容子さんと一緒に選んだの ね。」
容子「ええ 女の子は 女の子 男の子は 男の子で おそろいなの。」
恵里「すご~い。」
勝子「これ 管理人さん。」
みづえ「私も 頂けるの?」
勝子「はい もちろうんです。」
みづえ「まあ ありがとう。 プレゼント頂いたのなんて 何十年ぶりかな。」
勝子「え~と 真理亜さん どうぞ。」
真理亜「ああ どうも。」
容子「たまには そういうのも いいと思うよ。」
みづえ「かわいいですね ホントに。」
恵里「管理人さん 似合いますよ きっと。」
勝子「店長さん」
兼城「はい。 うれしいな いや もう何年も この恰好で 寝てたから。 あれ? 男は おそろいですよね ということは 私と恵達君と。」
勝子「はい。」
(戸が開く)
柴田「やっぱり いた。 なんか 思わないですか? 1人 足りないなあとか あいつは どうしたんだろうとか もう少し 待ってみようかなとか。」
容子「何言ってるの? 訳 分からない。」
兼城「こいつと おそろいですか?」
勝子「はい。」
兼城「容子さんとが よかったなぁ。」
柴田「何の話ですか?」
勝子「あの どうぞ。」
兼城「パジャマ。 プレゼントって。」
柴田「え?」
恵文「え~ 皆さま。 本日は 古波蔵恵里バースデーパーティーに いらして頂き 誠にありがとうございます。」
柴田「あ 恵里さんの? おめでとうございます!」
恵里「ありがとうございます。」
恵文「私と家内は 明日 惜しまれつつも 東京を離れ 沖縄に帰ります。」
恵里「え?」
恵文「これからも 恵里と恵達を どうか どうか よろしくお願いします。 2人は まだ若く いや というより まだ 幼く 皆様にご迷惑や ご心配を おかけすると思いますが 温かく見守ってやって頂きたい。」
恵文「そう お願いいたします。 この2人は 古波蔵家にとって 宝物であります。 …どうか どうか よろしく お願いいたします。」
(拍手)
恵文「ありがとうね というわけで 恵里さん。」
恵里「え?」
恵文「1曲 踊ろうかね?」
恵里「え~…。」
(拍手)
恵里「じゃ 恥ずかしいけど あい!」
(三線)(歓声と拍手)
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