ブルウマウンテンの部屋の前
作戦1
みづえ「今日は インド料理なの。 シシカバブ」
恵里「そうなんですか? いいにおいですよね!」
みづえ「そうでしょう!」
容子「こんなんで出てくるかな。 本当に?」
真理亜「本当に 中に いるの?」
みづえ「いるわ 出ていく姿 見てない。」
柴田「え?! 居眠りしてないんですか?」
みづえ「失礼ね 私 居眠りなど した事ない。」
容子「もし 中にいないと すごく バカバカしいんですけど。」
恵里「今 せきばらいが 聞こえました。 いますよ。」
容子「よかった!」
真理亜「こんなので出てくる訳ないと思う。 誰のアイデア?」
恵里「私です!」
真理亜「ダメだ こりゃ!」
作戦2
柴田「次は 作戦 第2弾です。 ちなみに 私のアイデアです。」
容子「早くしなさいよ!」
柴田「はい。」
♪~『セビリアの理髪師』
恵里「すてきな曲ですね 何ですか?」
容子「ドボルザークの…。」
ブルウマウンテン
島田「え? 何 言ってる。 ロッシーニの『セビリアお理髪師』!」
部屋の前
恵里「どこの国の音楽です?」
柴田「これは アメリカ!」
ブルウマウンテン
島田「イタリア!」
部屋の前
恵里「アメリカですか?」
ブルウマウンテン
島田「イタリアだよ! 全く バカ!」
部屋の前
恵里「昔の曲なんですか?」
真理亜「そうね。 1960年くらいかしらね。」
恵里「あ! そうですか?」
ブルウマウンテン
島田「ああ もう我慢ならん バカ! もう いいかげんに… あ!」
恵里「はい! ウェルカムです!」
島田「いやいや ちょっと待って。」
真理亜「ダサイ 島田さん。」
柴田「僕のアイデアです。」
みづえ「さ 始めましょうか?」
恵里「ダメですよ もう島田さん!」
島田「え…。」
ダイニング
島田「オベラというのは そもそも… そうか お前さんには『馬の耳に念仏』だな。 もう少し 気のきいた ウソをつけよ。」
柴田「あれは 狙いで…。」
島田「『狙い』?何だ 狙いとは?」
柴田「もう1杯 いかがです?」
島田「う~ん。」
恵里「あの…。 あの…。」
柴田「ん?」
恵里「私 看護婦になろうと思うんです。」
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