連続テレビ小説「ちゅらさん」58話「太陽(てぃだ)、見つけた!」ネタバレ

東京

喫茶店

ちゅらさんの画像

恵里「すごいですね 朝から。」

聡子「夜勤明けだから 私にとっては ディナーなわけ 分かる?」

恵里「なるほど。」

聡子「仕事が終わって ビール飲んで おいしい物 食べて 帰って寝る。 いいでしょ?」

恵里「いいと思います。」

聡子「でも 朝とか昼間に 1人で これを やってると 変な目で見られるの。」

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恵里「ああ…。」

聡子「大抵は 疲れちゃって 何も食べず 帰って バッタリ寝ちゃうのよね。 それで おなかすいて 起きるのよ。 あの時の気分は情けないわ。」

恵里「あ… お一人なんですか?」

聡子「何で?」

恵里「何となく。」

聡子「皆 そうなのよね。 普通『ご結婚は?』と聞くでしょ? 何で 私の時だけ『お一人ですか?』なの? なんで?」

恵里「すみません。」

聡子「まぁ いいけど。 実際 1人だから。 あ ビリカラチョリソを 1つ。」

店員「はい。」

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聡子「それはそうと あんた 本気なの?」

恵里「はい。 もちろん 本気です。」

聡子「大変な仕事だよ。」

恵里「分かってるつもりです。」

聡子「『分かってるつもりです。』? 何を言ってんの。 冗談じゃないわよ! そういう生意気 言わないで!」

恵里「え?!」

聡子「どんな仕事か あんたに 分かってる訳 ないでしょう! そういう 分かったような事を 言われると 頭くるのよ。 ホント。」

恵里「すみません。 すみません 本当に。」

聡子「ごめん! ちょっと きつかったかな?」

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聡子「仕事自体が どんなに大変なのかは 口で言われても 分からないのよ。実際やってみないと。 あなたが 本気で やる気があって 学校に入ったとしたら システムとか 分かってる?」

恵里「はい さっき。」

聡子「『さっき』?」

恵里「あ! すみません。」

聡子「学校に入ったら 嫌というほど 教わるから 私は やめとく。」

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恵里「はい。」

聡子「それよりも 女としてどうなのかを 教えてあげるね。 いい?」

恵里「はい。」

聡子「恋愛! 難しいわよ!」

恵里「え?」

聡子「普通の人と恋愛しても 時間が 合わないのよ。 変な時間が 休みで。 最初は 無理して 夜勤明けなのに 昼間から 映画なんか見にいって 気合入るの。」

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聡子「つきあい始めの頃。 それで 恋愛映画 見ながら ガ~ッと 寝ちゃったりするのよ。 『無理しなくて いいよ』とか 言われるんだけど こっちが無理しないと つきあえないでしょ!」

恵里「はあ…。」

聡子「うまくいかなくなる事が多い。 でさ…。 いつでも会えるとかいう ロクでもない男に引っかかる。 いつでも会えるって事は 何も してなかったりするわけ。」

恵里「はあ。」

聡子「あと 性格 悪くなるかも。」

恵里「『性格』? 何でですか?」

聡子「全員とは言わないけど この仕事は 人に奉仕するというか 優しくするというか その気持ちが無いと できない。」

恵里「はい。」

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聡子「でも 愛と奉仕の精神だけでは 実際に やっていけない。 分かる。」

恵里「はあ。」

聡子「あと スタイル悪くなる。 足 太くなるしね。 夜勤 続くと 体に よくないさそうな物ばかり 食べたくなるのよ。 お菓子とか。 仕事 大変なのに 太るというのは 悲しいよ。」

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恵里「それ 皆 ご自分の事ですか?」

聡子「そうよ。 それからね。」

恵里「まだ あるんですか?」

聡子「あるわよ! 山ほど。 白衣が 一番 似合う人になるのよ。」

恵里「どういう意味ですか?」

聡子「つまり 私服が だんだん いいかげんに なったりするのね。 白衣って 結構 かわいいでしょ?」

恵里「ええ。」

聡子「男の患者さんに メチャクチャ もてるわけよ。 彼らにすれば 普通の暮らしの中で 女性に優しくされていない。 文字通り 私達が 天使に見えるらしい。」

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