昼休憩
奈々子「患者さんとの会話や コミュニケーションは 大事なことよ あんたのは しゃべってるだけで 手が動いてないのよ。 ここは 学校と違うのよ。 一人一人に 時間かけすぎると 最後の人は どんどん遅れる。 分かる?」
恵里「はい すみません。」
奈々子「念のために言っておくけど 私 いじわるな訳では ないからね。 私 あなたと同じ立場の時の先輩は もっと厳しかった。 分かった?」
恵里「はい。」
奈々子「もう一人は 優秀らしいわね? しかも 年下だって?」
恵里「はい。」
奈々子「ついてないわ 私。」
恵里「すみません。」
午後は 薬を配ったり 点滴の管理をしたり…。 ベッドを整え 午後の検温をし また 夕食のお手伝いをしたりします
恵里「じゃ 失礼します。」
奈々子「疲れた?」
恵里「いえ 別に。」
奈々子「今日なんか まだ 楽な方だからね。」
恵里「はい。」
恵里は もう 何が何だか 分からなくなってしまいました。 結構 自信を持って仕事に 望んだのに 全然ダメでした
奈々子を見失ってしまう恵里
恵里「あれ? 先輩! 佐々木さん!」
患者「看護婦さん!」
恵里「え? 私ですか?」
患者「この薬 黄色いのと ピンクのと 一緒にのんでいいの?」
恵里「え? 待って下さい。 看護婦さんを呼んできましょう。」
患者「え? 看護婦さんでしょ?」
そして夜勤の人達への 引継ぎを終えると 看護業務は終了なのですが…。
最後に経過報告を書かないと 帰れません
看護婦「お先に。」
恵里「お疲れさまでした。」
看護婦「お疲れさま。」
看護婦「ありがとうございます。」
恵里「お疲れさまでした。」
祥子「お先に失礼します。」
奈々子「まだ?」
恵里「あ すみません。」
奈々子「それ終わってくれないと 私も帰れないんだけど。」
恵里「すみません。」
奈々子「ついてないなぁ 私。」
恵里「すみません。」
一風館
ダイニング
みづえ「お帰り!」
一同「お帰り!」
柴田「お疲れさまでした。」
恵里「ただいま。」
真理亜「どう? ひょっとして 一日でクビになった?」
恵里「おやすみなさい。」
真理亜「あら?」
容子「おやすみ。」
真理亜「本当にクビになったのかな?」
柴田「いくら何でも 一日で?」
真理亜「分かんないわよ。」
容子「疲れた顔してたね。」
マンデリン
恵里「ただいま…。」
恵達「お帰り!」
恵里「もうダメ。」