連続テレビ小説「ちゅらさん」83話「ガジュマルの樹の下で」ネタバレ

こはぐら壮

恵里「あの…。」

真理亜「ん?」

ちゅらさんの画像

恵里「何でですか? 何で 私を 小浜に 連れてきてくれたんですか?」

真理亜「センチメンタルジャーニーってやつかな。」

恵里「何ですか? それ。」

真理亜「ああ 説明すんの 面倒くさいわね。 あのね あんたみたいにさ 大失恋した時なんかにはさ。」

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恵里「はい。」

真理亜「思いっきり 感傷的になるのも いいわけ。 ここに来てさ 思い出に ドップリ ひたってさ 思いっきり ベソベソ 泣いてさ。 それで さっぱりするの。 その方がいいの。」

恵里「はあ… そういうこと…。」

真理亜「らしいわよ。」

恵里「ありがとうございます。」

真理亜「え? あ いいのいいの。 ついでもあったし。」

恵里「『ついで』? 小浜に ついでがあるんですか?」

真理亜「え? あ いや あれよ あんたみたいのが 生まれ育った場所を チョット 見たくなっただけ。」

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恵里「はあ そうですか。」

真理亜「ここにねぇ… 住んでたんだ あんたや恵達が。」

恵里「はい 中学校までですけど。」

真理亜「へえ… 文也君たちも ここのお客さんだったんでしょ?」

恵里「はい… 最後のお客さんでした。 私にとっては 最初で最後の。」

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真理亜「へえ…。」

近くの森

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恵里「ここです。」

真理亜「ほう…。」

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真理亜「これが ひょっとして あんたが言ってた 和也君の木?」

恵里「は? 何言ってるんですか。 こんなに大きい訳 ないでしょ。」

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真理亜「そんな… 本気で怒らないでよ。」

恵里「え?」

真理亜「冗談よ 今のは。 分かるわよ 私にだって それぐらい。」

恵里「え? 冗談?」

真理亜「そうよ。」

恵里「珍しいですね。」

真理亜「そうかもね。 ああ 何だか ここにいると 頭が スカスカになっていく気がする。」

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恵里「ん? 何ですか? それ。」

真理亜「何でもない。 で ここでは 何があったの?」

恵里「はい…。」

回想

和也「キジムナー?」

恵里「キジムナーは お化けじゃないよ こんな大きな ガジュマルの木の穴の中に住んでる子供さぁ」

和也「キジムナーね?」

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文也「信じるの?」

和也「信じるよ」

回想終了

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