古波蔵家
真理亜「ああ おいしかった!」
勝子「本当?」
真理亜「はい。 あの 私 明日 東京に帰ります。」
恵尚「え?」
勝子「そうなの?」
真理亜「いろいろありがとうございました。」
恵尚「何で? ずっといれば いいさ。」
真理亜「仕事 待ってるし それに…。 これ以上いると 自分が 自分で なくなるような気がして。 あ 嫌な意味じゃないです。」
ハナ「また いつでも おいでね。」
真理亜「ありがとうございます。」
恵文「真理亜さん。」
真理亜「はい。」
恵文「これからも 恵里を よろしく お願いしますね。」
真理亜「そんな 私は…。」
勝子「本当 よろしく お願いしますね。 あなたみたいな お友達がいて 恵里は 本当 幸せだと思うわけ。]
勝子「真理亜さんや 容子さんみたいに ちゃんと 自分の力で 生きている人が そばにいると 思うと 私 それで安心している。 あの子 1人じゃ もう 危なっかしくて 見ていられない。 これからもよろしくお願いします。」
真理亜「いえいえ。 そんな。 こちらこそ よろしくお願いします。」
恵尚「ちょっと待った!」
勝子「何? 恵尚。」
恵尚「真理亜ちゃん!」
真理亜「え?」
恵尚「勝負しよう!」
真理亜「勝負?」
恵尚「泡盛の飲みくらべさ。」
真理亜「え?」
恵文「何 言ってる? 恵尚!」
恵尚「俺が勝ったら 真理亜ちゃんは ず~っと ここにいる。」
真理亜「は?」
恵尚「真理亜ちゃんが勝ったら 俺に 何 言ってもいいよ!」
恵文「大丈夫か? 手ごわいぞ!」
恵尚「大丈夫! 大丈夫! この勝負 もらったさ!」
恵尚「きつい酒だよ 覚悟は いいね!」
真理亜「おいしそう!」
恵尚「え?」