【 連続テレビ小説「エール」】32話ネタバレ

古山家

音「千鶴子さん すごかったな~。」

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裕一「ただいま!」

音「お帰りなさい! はい はい はい… うん?」

木枯「どうも。」

裕一「あっ 同期の木枯君。」

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音「あっ…。」

木枯「お邪魔します。」

音「どうぞ。」

裕一「上がって 上がって。」

夕食

音「やっぱり! あの時 廿日市さんと一緒に いらっしゃいましたよね? どこかでお見かけした気がしたんです。」

回想

廿日市「期待の新人。」

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回想終了

木枯「へえ~ 奥さんが 古山を売り込んだんだ。」

裕一「そう。 全部 彼女のおかげ。」

木枯「ふ~ん。」

音「彼の才能を埋もれさせるわけには いかないと思って。」

裕一「まあ まだ結果は出せてないんだけどね。」

音「裕一さんなら絶対大丈夫!」

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裕一「頑張る!」

音「うん。」

裕一「ありがとう。」

音「木枯さんも頑張って下さいね。」

木枯「はい。」

夕食後

木枯「本当に実在するんだな できた嫁さん。」

裕一「ねっ? 言ったでしょ。」

木枯「会えてよかったよ。 へえ~。 これ 西洋音楽?」

裕一「うん。 福島の実家にね 蓄音機あって 親父が よくレコード買ってくれた。」

木枯「へえ~。」

裕一「五線紙も買ってくれて それで作曲の勉強始めた。」

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木枯「俺 西洋音楽なんか 聴いたこともなかったよ。」

裕一「えっ そうなの?」

木枯「貧乏だったしな。 音楽っていったら 母ちゃんが 鼻歌で歌ってくれてた民謡ぐらいだよ。」

裕一「田舎 どこだっけ?」

木枯「福岡。 まあ 家 捨てて 飛び出してきちゃったから もう田舎とは 言えないのかもしれないけど。」

裕一「僕も おんなじ。 家族捨てて ここに来た。」

木枯「そっか。」

裕一「頑張んないとね。」

木枯「ああ。」

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裕一「うん。」

喫茶バンブー

恵「へえ~ 作曲家仲間か。」

音「裕一さんとは正反対だけど 気が合うみたい。」

保「よき友人で よきライバルってとこか。 いいもんだね。」

恵「はっ! ライバルか…。 今頃 どうしてるかしら? 幼なじみのあの子?。 同じ男を好きになっては 取ったり取られたり。」

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恵「最初の旦那も あの子に取られたから 別れたのよね。」

保「えっ 最初?]

恵「でも 彼女に負けたくないって気持ちが 今の私を作ってくれたの。 ライバルがいる人生って悪くないわよね。」

音「ライバルがいる人生…。」

東京帝国音楽学校

音「何 入ってる?」

潔子「今日? 今日は 卵と…。」

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和子「あっ 卵。」

潔子「入ってる?」

和子「うん 入ってる。」

潔子「おっきくない?」

和子「お握り 3つ入ってる。」

千鶴子を見つける音

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音「千鶴子さん よかったら みんなで お昼食べない?」

千鶴子「結構よ、 友達ごっこは性に合わないの。」

音「友達ごっこ?」

千鶴子「ここにいる人たちは みんな ライバルでしょ?」

音「意外。 千鶴子さんみたいに ぬきんでてる人でも そんなふうに思うんだ。 オペラ実習の時の千鶴子さん 本当にすてきで羨ましかった。」

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音「私にも 千鶴子さんぐらいの才能が あったらなって。」

千鶴子「才能って言葉 私は大っ嫌い。 努力もしないで 誰かを羨むだけの人って 私には理解ができない。 じゃあ。」

コロンブスレコード

裕一「よし… 出来た。」

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裕一「自分で言うのも何ですけど かなりいい曲が書けたと思うんです。」

杉山「確か 先月も そう おっしゃってらっしゃいましたが。」

裕一「今回は間違いありません。 よろしくお願いします。」

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杉山「確かに お預かりしました。」

裕一「あっ… 廿日市さんは?」

杉山「本日は 木枯さんの録音に立ち会っています。」

裕一「えっ?」

杉山「木枯さんの曲が レコードになるんです。」

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