連続テレビ小説「花子とアン」第80回「ゆれる思い」【第14週】

あらすじ

完成したばかりの新雑誌『にじいろ』を持って、英治(鈴木亮平)は妻・香澄(中村ゆり)の病室を訪れる。香澄はうれしそうに雑誌を眺めるが、ふと、英治が挿絵を書いた『王子と乞食』のページに目を止める。挿絵を英治が描いたと知ったかよ(黒木華)もはな(吉高由里子)を心配するが、はなは気丈に振舞う。発売準備に追われるはなは梶原(藤本隆宏)から、宇田川(山田真歩)には真っ先に届けるよう言われ…。

80ネタバレ

聡文堂

梶原「記念すべき 『にじいろ』 創刊号の完成を祝って 乾杯!」

一同「乾杯!」

醍醐「英治さん こんな日にも いらっしゃらないなんて残念ね。」

梶原「ずっと 英治君 見ないけど 奥さんの具合 そんなに悪いの?」

郁弥「兄と結婚してすぐに 義姉は 胸を患って 今も入院してるんです。」

病院

病室

英治「香澄。 今日は どう?」

英治「今日は 調子がよさそうで 安心したよ。」

香澄「その辺 飛び回りたいぐらい 元気なの。」

英治「また 無理するなよ。」

香澄「分かってるわ。 新しい雑誌?」

英治「うん。 郁弥が初めて担当した 童話雑誌なんだ。 あいつ 早く君に届けろって うるさくて。」

香澄「フフフ。 この絵… あなたが描いたのね。」

英治「…うん。」

香澄「珍しいわね。 あなたが挿絵を描くなんて。 絵描きになるのは 諦めたんじゃなかったの?」

英治「才能がないからね。」

香澄「でも… これは すてきだわ。」

英治「この童話 郁弥がイギリスで買ってきた本を 翻訳したものなんだ。 舞台になってる 16世紀のイギリスの 雰囲気を出したページに しようって事になって。」

香澄「女性の 翻訳者なんて 珍しいわね。」

英治「君は『にじいろ』創刊号の 読者1号だから 忌憚ない意見を利かせてくれ。」

香澄「私が第1号なの?」

英治「刷り上がったばかりだからね。」

香澄「まあ うれしい。 じゃあ 心して読ませて頂きます。」

かよ宅

居間

かよ「ついに出来ただね! すてきな雑誌じゃん。 てっ! 『訳 安東花子』! お姉やん 本当にすげえなあ! これ見たら おとうなんか大喜びして 村中に宣伝して回るよ きっと。」

はな「うれしいけんど 恥ずかしいじゃんね。」

かよ「あっ ひょっとしたら また 行商に出ちまったりして。 『おとうが はなの本を 売ってやる』とか言って。」

はな「てっ 言いそう 言いそう。」

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