連続テレビ小説「あまちゃん」108回「おら、地元に帰ろう!?」

喫茶・リアス

ユイ「大丈夫だよ。 アキちゃんと一緒にいると 誰でも笑顔になれるもん。 だから アキちゃんの周りには 自然と人が 集まってくるんだよ。 それって アイドルの基本じゃん。」

純喫茶・アイドル

アキ「(泣き声)」

水口「アキちゃん どうした?」

喫茶・リアス

ユイ「どこにいても 何をしてても アキちゃんは アイドルだよ。」

純喫茶・アイドル

電話・ユイ『ユイが言うんだから 間違いないよ。」

アキ「ありがとう! ありがとう ユイちゃん。」

喫茶・リアス

ユイ「フフフ!」

<水口さんには 申し訳ないけど 同じ言葉でも ユイちゃんに言われた方が ずっと心に響くもんです>

黒川家

<だけど おらの日常は 相変わらずパッとしません。 北三陸や 上野の喧騒が まるで 前世の記憶のように 感じられ もうずっと ここに 座ってたみたいに 地味で暗くて 向上心も協調性も 個性も華もない パッとしない子だったみたいに ただ ただ 静かに時が流れていました>

(サヤエンドウの落ちた音)

春子「あ~! あ~! ああ怖い! 何やってんだろう私。」

アキ「ママ?」

春子「駄目じゃん 家事なんかやってちゃ 駄目じゃん! 豆むいてる場合じゃないじゃん! 怖い 怖い 危ない 危ない 危ない! やばいよアキ! あんたさ アイドルになるんじゃなかったっけ!」

アキ「え? 何。」

春子「『何』じゃないわよ。 あんた 大事な事忘れてる!」

アキ♬『私の 私の』

春子「何 ずっと練習してたの?」

アキ♬『の』

春子「忘れてない 忘れてないね。 ごめんね。」

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