喫茶・リアス
ユイ「大丈夫だよ。 アキちゃんと一緒にいると 誰でも笑顔になれるもん。 だから アキちゃんの周りには 自然と人が 集まってくるんだよ。 それって アイドルの基本じゃん。」
純喫茶・アイドル
アキ「(泣き声)」
水口「アキちゃん どうした?」
喫茶・リアス
ユイ「どこにいても 何をしてても アキちゃんは アイドルだよ。」
純喫茶・アイドル
電話・ユイ『ユイが言うんだから 間違いないよ。」
アキ「ありがとう! ありがとう ユイちゃん。」
喫茶・リアス
ユイ「フフフ!」
<水口さんには 申し訳ないけど 同じ言葉でも ユイちゃんに言われた方が ずっと心に響くもんです>
黒川家
<だけど おらの日常は 相変わらずパッとしません。 北三陸や 上野の喧騒が まるで 前世の記憶のように 感じられ もうずっと ここに 座ってたみたいに 地味で暗くて 向上心も協調性も 個性も華もない パッとしない子だったみたいに ただ ただ 静かに時が流れていました>
(サヤエンドウの落ちた音)
春子「あ~! あ~! ああ怖い! 何やってんだろう私。」
アキ「ママ?」
春子「駄目じゃん 家事なんかやってちゃ 駄目じゃん! 豆むいてる場合じゃないじゃん! 怖い 怖い 危ない 危ない 危ない! やばいよアキ! あんたさ アイドルになるんじゃなかったっけ!」
アキ「え? 何。」
春子「『何』じゃないわよ。 あんた 大事な事忘れてる!」
アキ♬『私の 私の』
春子「何 ずっと練習してたの?」
アキ♬『の』
春子「忘れてない 忘れてないね。 ごめんね。」