連続テレビ小説「あまちゃん」116回「おらのばっぱ、恋の珍道中」

無頼鮨

♬~(『いつでも夢を』)

♬『星よりひそかに 雨よりやさしく あの娘は いつも 歌ってる』

夏♬『声がきこえる』

(拍手)

夏♬『淋しい胸に』

橋『涙に濡れた』。

夏♬『涙に濡れた この胸に』

橋「一緒に。」

♬『言っているいる』

<その晩の 夏さんは おらや ママの前では 見せた事ねえような キラキラした笑顔を 振りまいていました。 しゃっこい海さ潜って ウニを取る 夏ばっぱではなく 北三陸の元祖アイドル 夏ちゃんの姿が そこにありました>

♬『雨よりやさしく いつも 歌ってる』

(拍手)

橋「ホントに ありがとう。」

夏「ありがとうございます。」

橋「お元気でね。」

夏「ありがとうございます。」

橋「どうも ごちそうさまでした。」

安部「ありがとうございました!」

夏「鈴鹿さん。 つまんねえもんですけど…。 北の海女のシンボルなんです。 アキが東京さ行く時に これ 持たせてやったんです。」

鈴鹿「まあ そうなんですか。」

夏「どうなんでしょうね。 おらからすると あの子が 東京で 芸能界で どうなるとは思えねえんだ。 フフッ ウニ1個取るのに 3か月かかったんですから…。」

鈴鹿「芸能界と海の中は 違いますから。」

夏「今後とも 孫のアキの事 どうか よろしくお願いします。」

鈴鹿「こちらこそ。」

黒川家

夏「ヘヘヘヘッ ただいま~!」

アキ「ただいま~!」

春子「お帰り~!」

夏「水 水! アキ 水。 水くれ。 水…。」

春子「何? 飲んでんの? 何 やけ酒?」

夏「アッハッハッハッ! あ~ あ~!」

春子「何?」

夏「春子 帯 ほどいてくれ。 アハハハッ!」

春子「何? どこ行ってきたのよ。」

夏「東京も捨てたもんでねえな。 アッハッハッハッ!」

春子「気色悪い…。 何?」

アキ「何でもねえ!」

夏「何でもねえ。 フフフッ。」

春子「何?」

夏「何でもねえや。」

アキ「大丈夫か?」

夏「大丈夫 大丈夫…。」

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