連続テレビ小説「あまちゃん」118回「おらのばっぱ、恋の珍道中」

よしえ「許してくれなくて 構いません。 家に置いて下さい。 元どおりに 修復できるなんて 思ってません。 特にユイの事…。 ユイの事は!(泣き声) 取り返しのつかない事 しちゃった! 母親失格です。」

功「おい。」

よしえ「だけど 一緒にいたいんです。 また4人で暮らしたい。」

功「おい。 座りなさい。 座りなさい。」

よしえ「ごめんなさい…。」

功「元どおりなんか ならなくたっていいよ。 だって ここにいる皆さんは みんな もう 君が弱い人間だって事 知ってるんだから。」

大吉「んだな。 逃げて帰ってきたんだから もう よそ者じゃねえ。」

功「私だってな 以前の体じゃない。 ヒロシもユイも1年前とは違う。 何もかも 元どおりじゃないんだよ。 ま ヒロシは よくやってくれてるけど 父さん お前には みとってほしくない! できれば 母さんがいい。」

(一同の笑い声)

功「だから いいな!」

ヒロシ「親父に そう言われたら そうするしかない。」

(拍手)

よしえ「ありがとう… ありがとうございます。 皆さん ありがとうございます。」

美寿々「堅(かて)え 堅えべえ! 頭なんか下げんなよ。」

かつ枝「よし! 試しに おらの事 眼鏡会計ばばあって呼んでみろ。」

よしえ「え? 眼鏡会計 眼鏡会計ばばあ。」

かつ枝「眼鏡 2つも!」

(笑い声)

弥生「おらの事 アンジェリーナ・ジョリーって 呼んでみろ。」

花巻「ありゃ? 夏ばっぱ どこさ行った?」

天野家!

夏「ただいま! 悪いな ユイちゃん。 おら長旅で 疲れちまって。」

ユイ「中入れていい?」

夏「ああ。 そこいらさ 置いといてけろ。 ああ! イタタタタ! イタッ!」

ユイ「どうだった? 東京。 橋 幸夫に会ったの?」

夏「エヘヘヘヘヘ! 会えた! ウフフフフ!」

ユイ「よかったじゃん。」

夏「うん。」

ユイ「アキちゃん 元気だった?」

夏「ああ あいつは 何も変わってねえ。」

ユイ「だけど 東京でも そこそこ 有名人なんでしょう?」

夏「ああ そんな事 気にする奴じゃねえ アキは。 相変わらず びゃ~びゃ~ うるさかった。」

ユイ「そっか。 さすが かっけえなあ アキちゃんは。」

夏「ユイちゃん。 お母さんと 仲良くできっか?」

ユイ「分かんない。 分かんないけど 何だろう? 顔見た瞬間 何だろ。 わ~って 抱きつきたいような。」

夏「そりゃ おめえ 親子だもんな。」

ユイ「抱きつかないけどね。 だけど 何か 自分の限界 感じたっていうか『所詮 子どもなんだな』って 思った。」

ユイ「ねえ ほかには? 橋 幸夫にしか会ってないの? ね お台場とか秋葉原とか 行ったんでしょ? ねえ ばっぱ! ばっぱ。 ばっぱ! ばっぱ ばっぱ! ばっぱ? やばい! どうしよう。」

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