スリーJプロダクション
アキ「…。」
春子「何よ。」
アキ「何でもねえ。」
<どうすべ やっぱ ママに言うべきなのか>
水口「ただいま帰りました。」
春子「お疲れ~。 ねえ すごい反響じゃない『パークスタジオ』。
水口「あっ そうすか。」
春子「見て『恋人が お仕事です』って。 勝手に動画作って アップしてる 奴がいる。」
『ですか? この声援』。
アキ『恋人が お仕事です』。
(笑い声)
水口「暇な奴が いるもんですね。」
<言えねえ。 彼氏がいるなんて 恋人が板前なんて 口が裂けても言えねえべ>
無頼鮨
鈴鹿「…分かりました。 やりましょう! ただし 一つだけ 条件を出させて。」
荒巻「何でしょう?」
鈴鹿「ヒロインは オーディションで決めましょう。」
河島「え?」
小野寺「わ… 私は?」
鈴鹿「あなたも受けなさい。 私が立ち会って 決めます。」
小野寺「…はい。」
鈴鹿「ごめんなさいね。 私が関わる以上 コケるなんて ごめんですから。」
河島「社長。」
荒巻「…いいでしょう。」
スリーJプロダクション
(携帯の着信)
アキ「じぇ!」
春子「誰から?」
アキ「う… うん。 ちょっと。」
春子「出なさいよ。 どこ行くの?」
アキ「う… う~ん トイレ。」
春子「さっき行ったばっかりじゃない。」
<母親とマネージャーに にらまれながら 彼氏がらの電話に出ま~す>
アキ「もしも~し 天野です。」