連続テレビ小説「あまちゃん」11回「おら、東京さ帰りたくねぇ」

<北三陸で暮らせる 限られた時間 アキは なるべく好きな人と 一緒にいたいと思いました>

<2学期の事は 東京に戻ってから 考えればいい。 今は ここの暮らしを満喫しよう。 ここでしか見られないものは 何でもみてやる>

坑道

勉「ここだ。」

アキ「じぇじぇ~。」

アキ「すげえ。 これ全部 勉さんが堀ったの?」

勉「うん ああ…。 ほぼ 40年かかったけどね。 足元さ気を付けて。」

2人「イデッ…。」

勉「ほれ これが琥珀。 8,500万年前の 樹液が固まった結晶だど。 すんげえべ。」

アキ「琥珀も すげえけど それを掘ろうど思った 勉さんも すげえ。」

勉「まあね。 やってみっが?」

アキ「うん!」

勉「ここは いいど。 夏は涼しくて 冬は暖けえ。 何より 誰にも邪魔されえねえで 一人になれる。 自分ど向き合う場所だ。」

アキ「誰も来ないの?」

勉「ああ。 なんぼ おっきな声出しても 外には聞こえねえすけな。」

アキ「そうなんだ…。」

勉「んだ。 スナック梨明日で カラオケ歌うより ここさ来で おっきな声で叫んだ方が よっぽど ストレス発散になるべ。」

アキ「東京さ帰りたぐねえ~! ずっと ここさ いてえ! ここで ばあちゃんや ママや みんなと暮らして 毎日 海さ潜りでえ~!」

アキ「ホントだ。 スッキリした。」

勉「いがったな。 アキ もっと やっぺ。」

アキ「うん。」

勉「もっと!」

アキ「これ 琥珀?」

勉「いや キツネのフンだ。」

アキ「じぇじぇじぇ!」

勉「フフッ じぇじぇ!」

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