連続テレビ小説「あまちゃん」121回「おらたちの大逆転」

病院

春子「大っ嫌いだったのよ 私。 あの歌『いつまでも夢を』。 毎年さ 海開きの朝には ほら 漁協の 音の割れたスピーカーから 聞こえてくるでしょう。」

回想

スピーカー♬~(『いつでも夢を』)

スピーカー・かつ枝『おはようございます。 本日は 7月1日 袖が浜海岸 海開きです』。

♬『いつでも夢を いつでも夢を』

回想終了

春子「うんざりすんのよね あれ 聞こえると! いい年した おばちゃんたちがさ 何 朝から はしゃいじゃってんのって。 アハハッ ごめんね。 ごめんね。 でも 今 聴いたら 多分 違うんだろうな。」

春子「夏さんがさ 橋 幸夫のファンだって 知ってたらさ ちょっと ニヤニヤしながら 聴けたような気がするの。 何か そういうの いっぱいあるんだろうなと 思ったら 何か 悔しくなってきちゃった。 どうしよう…。 もし このまま目覚めなかったら 私 夏さんの事 知らな過ぎて 泣けないわ。 情報量 少なすぎて 涙も出ないわ。」

弥生♬『星よりひそかに 雨よりやさしく』

春子「え?」

♬『あの娘は いつも』

春子「ちょ ちょ ちょ… ここ病院だから うるさいと いけない…。」

弥生「春ちゃんも一緒に歌うべ!」

春子「知らないし。 今 嫌いだって言ったじゃん。」

弥生「んじゃ ユイちゃん!」

春子「ユイちゃんも知らないから…。」

ユイ♬『声がきこえる』

春子「じぇじぇ。」

♬『淋しい胸に 涙に濡れた この胸に』

東京EDOシアター

荒巻「はい ありがとう。」

「ありがとうございました。」

荒巻「次。」

アキ『母ちゃん 親孝行できなくて ごめんなさい!』。

病院

♬『言っているいる お待ちなさいな いつでも夢を』

ユイ「ねえ 見て!」

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