連続テレビ小説「花子とアン」第110回「春の贈りもの」【第19週】

あらすじ

屋台にきた蓮子(仲間由紀恵)はかよ(黒木華)を相手に、姑(しゅうとめ)・浪子(角替和枝)のことで愚痴をこぼす。かよは蓮子に頼まれ、宮本家を訪れることに。かよから料理のコツを教えてもらう蓮子だが、うっかり浪子に見つかってしまう。一方、かよと同じく郁弥(町田啓太)の死から立ち直れない平祐(中原丈雄)は、このところ食欲がない。花子(吉高由里子)は心配するが、英治は『王子と乞食』出版への下準備を進める…。

110ネタバレ

屋台

かよ「いらっしゃい。 …てっ!」

蓮子「かよちゃん。 ごきげんよう。」

かよ「蓮子さん!」

蓮子「頂きます。 おいしい。」

かよ「蓮子さん。 ひょっとして 家出でもしてきたですか? まさかですよね。」

蓮子「その まさかなの。」

かよ「てっ?」

蓮子「私 今夜は 帰りたくない。 ねえ かよちゃん。 私って そんなに しゃべるの遅い?」

かよ「ああ… お姑さんに言われたですか?」

蓮子「私って そんなに遅いかしら?」

<確かに 早いとは言えませんね。>

蓮子「これでも 精いっぱい 急いでやっているのよ。 お掃除も お炊事も お洗濯も。」

かよ「大丈夫。 家事は 慣れです。 そのうち できるようんなりますよ。」

蓮子「そう? ねえ かよちゃん。 私の先生になって下さらない?」

かよ「てっ… 先生?」

蓮子「ねっ 私に家事を教えて。」

宮本家

(たたく音)

かよ「こうすると しわが伸びるですよ。」

蓮子「そうなのね。」

(たたく音)

蓮子「面白い。」

台所

かよ「蓮子さん。 左手は 軽く丸めて押せると 切りやすいですよ。」

蓮子「あっ 本当だわ。」

かよ「うん。」

蓮子「よかった…。 かよちゃんのおかげで 今夜は お義母様のお小言 聞かなくて済みそうだわ。 ねえ これから ちょくちょく来て。

かよ「はい。 昼の仕事が休みの日なら。」

蓮子「あ… でも 夜も屋台で働いているのに 大変じゃないかしら。」

かよ「やるこんがある方が ありがたいです。 何かして 体動かしていんと つい 考えちまって。」

蓮子「郁弥さんの事?」

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