連続テレビ小説「あまちゃん」129回「おらとママの潮騒のメモリー」

社長室

荒巻「映画の公開日が 3月5日に決定致しました。」

河島「それに先駆けまして 年内より P.R.や 宣伝活動の準備に 入ります。」

荒巻「さしあたって 主題歌なんですが『潮騒のメモリー』で いこうと思っています。」

水口「はい。 …っていうか 何で 2人とも 僕に対して 敬語なんですか?」

荒巻「やりづらいやろ。」

水口「やりづらいですね。」

荒巻「もっと やりづろうしたろか。(不気味な声で)その『潮騒のメモリー』なんですけどね 問題は誰が歌うか という事なんですね。 セオリーどおりいけば 天野アキちゃんに 歌ってもらうところなんですが それでは 手前どもには うまみがないし 歌唱力にも問題がる。」

水口「じゃあ 鈴鹿さんに歌ってもらうとか?」

荒巻「それ 本気で言うとんのか われ。」

水口「すいません。」

河島「太巻映画祭の トップを飾る作品ですので やはり 太巻プロデュースという形で リリースしなくてはなりません。 という訳で 弊社から 提案させて頂きたいのですが。」

スナック・梨明日

春子「こんばんは!」

美寿々「じぇじぇ! 夏ばっぱ いいのか? 出歩いて。」

夏「まあ どうも どうも お騒がせしました。」

今野「いやいや… どうも どうも。」

春子「何かね 体がうずいて しょうがないみたいだから 連れ出してきた。」

夏「ヘヘヘヘッ。」

弥生「見でみろ ブティック今野の新作だ!」

今野「あららら… 何だ おらとこの服で ねえみたいだな! これ。 やっぱり 夏さん 北三陸の元祖ファッションリーダーだな!」

夏「何を言ってんだ なあ? もう…。」

大吉「ばっぱ! 夏ばっぱ!」

夏「そろそろ ウニ丼再会しますんで 大吉っつぁん どうぞ よろしぐお願いします。」

大吉「いや いや いや そんなに慌てなくても なあ 吉田君!」

吉田「どのみち3か月先まで 予約受け付けちゃってますから。」

一同「じぇじぇじぇ!」

大吉「すんません ノーと言えない 東北人ですから。」

吉田「イエスか 苦笑いしか ありませんがら。」

夏「いや こりゃ のんびりしてらんねえな。 よし 明日から再開すっぺ!」

春子「ちょっと…。」

美寿々「また忙しくなるな~!」

弥生「んだらば 組合長さ電話して はあ ウニ調達せねばなんねえな!」

大吉「んだ んだ!」

夏「おらが かけるべ。」

一同「え? じぇじぇじぇじぇじぇ~!」

今野「いやいや…。」

弥生「いつ買った? すごい。」

夏「ハハハハッ!」

弥生「いつ買ったの?」

<またか。 ママは寂しさを感じていました。 夏さんが元気になるという事は 町の人々に 夏さんを 取られるという事なんだ。 夏さんにとっても 遠くの不良娘より 近ぐの他人なんだ。 ようやぐ 目が覚めました>

(ドアが開く音)

ヒロシ「あっ 春子さん いた。 これ 水口さんから FAXです。」

春子「ありがとう。」

東京EDOシアター

水口「あっ 見れました? 自宅の方にも 送っちゃったんですけど。」

北三陸駅

春子「うん。 何なの? これ。」

東京EDOシアター

水口「主題歌です。 太巻さんプロデュースで 歌手デビューっていう。」

北三陸駅

春子「それは見れば分かるわよ。 そうじゃなくて この… ふぃ ふぃ ふゅ?」

東京EDOシアター

水口「フィーチャリングですね アメ横女学園か GMTをバックに。」

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