連続テレビ小説「あまちゃん」129回「おらとママの潮騒のメモリー」

天野家
玄関前

かつ枝「あれれ 春ちゃん こったに朝早く どこさ行くの?」

春子「し~っ! 東京帰るの。」

2人「じぇじぇじぇ!」

春子「し~っ! 起きちゃうから。」

かつ枝「何で また急に…。 黙って行ぐのか?」

春子「急でもないのよ。『いつまで いんだ?』『いつ帰るんだ?』って うるさいんだから…。 ウニ?」

長内「おう 夏さんが ウニ丼再開したって聞いて 市場さ行って 買い占めた。 ハハハッ!」

長内「東京さ持っていくか? アキちゃん 喜ぶべ。 喜ぶ 喜ぶ。」

大吉「準備できたか? 春ちゃん。」

春子「いやいや 今回も ホントに 長々 お世話になって…。 いろいろ ホントに。」

長内「何 言ってんだ 水くせえ。 ほれ。」

春子「ありがとう。」

大吉「夏ばっぱの事は 俺たちに任せろ。」

春子「よろしくお願いします。」

大吉「よし。」

春子「じゃあ行くね。」

かつ枝「気を付けてな。」

春子「みんなに よろしくね。」

かつ枝「頑張れよ!」

春子「じゃあね~。」

長内「気ぃ付けてな。」

黒川家

3人「うお~っ!」

鈴鹿「うわ~っ!」

黒川「お~!」

鈴鹿「お~!」

アキ「お~!」

天野家
作業場

かつ枝「あ~ 駄目だ。 今度は乗せ過ぎだ。」

弥生「どれ おらが食ってやっぺ。」

かつ枝「いい加減にしろ。」

美寿々「やっぱ 夏ばっぱ 手つきいいな。」

夏「当たり前だ。 10代の頃から やってんだもん。」

かつ枝「これで最後だな。」

長内「じゃ 運ぶど。 よいしょ!」

夏「ちょっと待で!」

長内「うん?」

夏「1つ キープ。」

長内「キープ?」

夏「今日 恐らく 春子 東京さ帰るがら 持たせてやっぺと思って。」

かつ枝「夏ばっぱ…。」

1階

夏「やっぱし 親子だな。 何となく 分がるんだ。 ヘヘヘッ。 春子~! 春子。 ウニ丼 作ったど。 春子 これ持ってけ! ウニ丼。」

夏「ヘヘヘッ いつまで寝てんだ もう! ほれ! 春子…。 あ…。 何だや せわしねえな。 誰に似たんだか。 ハハハハッ…。 ハッハッハッハッ なあ?」

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