連続テレビ小説「あまちゃん」133回「おら、みんなに会いでぇ!」

東京EDOシアター

奈落

荒巻「みんな 大丈夫!? ケガない!?」

一同「はい!」

安部「ここは みんな無事です。」

河島「震源地 宮城らしいぞ。」

安部「えっ? えっ?」

荒巻「小野寺 実家に電話しなさい。」

小野寺「はい…。」

<『じぇじぇ! 明日 お披露目ライブなのに』。 あの日 多くの人々が そうだったように アキも また 事態の深刻さを 理解していませんでした>

しおり「実家は?」

アキ「あ… うん。」

水口「ユイちゃんに電話してみたら?」

アキ「うん。」

東京EDOシアター前

「どれだけ待ってると 思ってるんだよ。」

「何時間待ちだよ これ。」

(騒ぐ声)

休憩所

電話『しばらく たってから おかけ直し下さい』。

アキ「しばらく たったから かけだのに…。」

畑野トンネル

無線・吉田『現在地… 教えて下さい』。

大吉「現在地 畑野トンネルです。」

無線・吉田『こちらから 指示を出します。 お待ち下さい…』。

大吉「吉田君?」

無線・吉田『お待ち下さい…』。

大吉「ちょっと もしもし! 運転指令!」

<余震は 絶え間なく続きました。『落ち着け 大吉。 こういう時は お客さんを 不安にさせでは駄目だ』。 大吉さんは 何度も そう自分に言い聞かせました>

大吉「え~ ただいま 大きな地震がありました。 あの~ ご心配ねぐ。 状況が分かり次第 あの 改めて…。」

無線・吉田『津波! 津波が来ます! 大津波警報発令! 避難します!』。

東京EDOシアター

(どよめき)

<『映画が何がみでえだな』。 とても現実に起こっている事とは 思えませんでした。 周りのみんなも『嘘~!』とか『何これ?』『何で?』とか とりあえず 声に出すものの 気持ちが追いついてなくて…>

荒巻「天野 お前の実家 海沿いだろ。」

安部「…漁協さ 電話してみっぺ。」

しおり「どうだった?」

小野寺「駄目… つながんねえ。」

喜屋武「メールも送れない?」

河島「混戦してるんだ 今。 後で かけなさい。」

しおり「平気 平気。 大丈夫だよ。」

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