連続テレビ小説「あまちゃん」138回「おら、みんなに会いでぇ!」

ユイ「でも 優しいんだ。 見た目ダサいけど 私の事 すごく 大事に思ってくれてるの。 ハゼ・ヘンドリックスだけど。 フフフ!」

アキ「ヘヘヘ!」

ユイ「私も随分 考え方変わったよ。」

アキ「え?」

ユイ「自分の事 ついてない女だって 思ってたけど もう 不幸とか通り越して『悪運強いのかも』って 思うようになった。」

回想

大吉「止めろ! ブレーキ! ブレーキ!」

回想終了

ユイ「東京行っても 私 アイドルに なれなかった気がする。 無理してる訳じゃないよ 本心で言ってる。 アキちゃんみたいに みんなに好かれて みんなを笑顔にする才能 私には ないもん。 うん これで よかったんだよ。」

アキ「そうがな。」

ユイ「そうだよ。 …ていうか そうなの。 で… アキちゃんは 何で帰ってきたの?」

アキ「決まってるべ! ここが 一番いい所だって ユイちゃんに教えるためだ。 一回も 東京さ行った事ない ユイちゃんの代わりに おらが東京さ行って 芸能界どが この目で見で いろいろ経験して『んでも結局 ここが一番いい。 北三陸が一番いいぞ』って 教えでやるためだ。」

ユイ「本当に? 本当に ここが一番いい?」

アキ「間違いねえべ!」

ユイ「大好きなアキちゃんが そう言うなら 信じようかな。」

アキ「ヘヘヘ!」

ユイ「よし! 決めた! 私 こうなったら ここから 一歩も出ない。 東京なんか 行かない! 私に会いたければ みんな 北三陸に来ればいいんだもん! ね!」

アキ「んだ!」

ユイ「アキちゃん。 帰ってきてくれて ありがとう。」

天野家

7月1日 海開き

夏「ああ いい天気だ!」

<『道のりは長え でもやらねばなんねえ。 わざわざ帰ってきたんだから』>

アキ「おはようございます!」

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