連続テレビ小説「あまちゃん」143回「おら、やっぱりこの海が好きだ!」

アキ「うわ~っ!」

種市「天野?」

磯野「天野 どうしたの!? 天野~! 待て 飛ぶな~!」

アキ「うわ~っ!」

磯野「おいおい 早まるな天野!」

アキ「やんだ~!」

磯野「ア~マ~ゾ~ン!」

<磯野先生が『アマゾン!』と叫びながら 海へ飛び込んだ ちょうど そのころ… 観光協会に 懐かしい男が やって来ました。 岩手こっちゃこいテレビのディレクター 薄い色眼鏡の池田さんです>

観光協会

池田「もう 帰ってきてるなら 来てるって教えて下さいよ。 水くさいなあ…。」

菅原「アハハ…。 アキちゃん 今 プレハブだよね。」

ヒロシ「ええ。」

池田「プレハブ?」

ヒロシ「袖が浜に 仮説の漁協がありまして そこに。」

池田「カメラ 回していいですか?」

袖が浜漁協 仮事務所

種市「天野 心配しなくても 自分 どこさも行がねえ。」

アキ「先輩…。」

種市「がれき撤去が終わるまでは ここさ残るつもりだ。」

磯野「いいのか? 種市。」

種市「海さ潜ってみて 改めて実感しました。 自分が思っている以上に 復興は困難であると。 それと同時に 自分の中で 南部もぐりの血が騒ぎました。」

磯野「種市…。」

種市「だから 精いっぱい働きます。 今やれる事やります。」

磯野「種市…。 聞いたか!? アマゾン!」

アキ「はいっ!」

磯野「おめえの彼氏は男の中の男! 南部ダイバーだ! せ~の!」

♬『白い鴎か 波しぶき』

回想

ユイ「すぐ入るからね スイッチ! すぐ入るからね スイッチ!」

回想終了

アキ「駄目 駄目! 早ぐ 東京さ帰って! 近距離は駄目なんです。 遠距離で なるべく遠くさ行って!」

種市「天野…。」

アキ「ストーブさん じぇじぇ。 岩手なんちゃらテレビの…。」

池田「覚えててくれて光栄です。 こっちゃこいテレビの池田です。 早速 カメラ 回します。」

アキ「な… 何ですか?」

ヒロシ「復興ドキュメンタリーを 制作してるんだって。」

池田「応援してましたよ みんな アキちゃんの事。『潮騒のメロディー』? 残念だったねえ。 ヒット間違いなしだったのに 自粛になっちゃって。」

アキ「はあ…。」

池田「ユイちゃんも結局 人気に火が付かなくて 今じゃ スナックのママでしょ? 惜しい事したなあ…。」

ヒロシ「これ 企画書。」

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