連続テレビ小説「あまちゃん」143回「おら、やっぱりこの海が好きだ!」

北三陸駅

ユイ「な… 何ですか?」

袖が浜漁協 仮事務所

池田「地元の復興のために頑張る 君の姿に密着して その姿を通じて 震災の教訓を 日本中に発信するべきだと 思うんだ。」

アキ「おら 一人ですか?」

池田「いや できれば ユイちゃんも…。 君から言ってもらえば やる気になってくれるかなって。」

池田「2人の頑張る姿を見たら きっと 全国のファンから 励ましの声が届くと思うんだよ。」

アキ「お構いねぐ。」

池田「お… おかま?」

アキ「励まして頂かなくても 自分たちで なんとかするし やってるし だから お構いねぐ。」

種市「天野…。」

アキ「失礼だったら謝ります。 でも あんまり 地元のため 東北のためって言われるど 違うっていうか…。 おら ただ潜りでえだけです。 潜りでえがら おらの好きだった 海を取り戻しでえ。 おらの好きな人たちが集う 海女カフェを復活させでえ。 おらの好きな かわいい電車を走らせでえ。 それだけです。」

池田「うん。 その思いが 全国のファンに伝われば…。」

アキ「それは違うんです。」

池田「どうして? 向かってる方向 一緒だと思うんだけどなあ…。」

アキ「おら一人が やる分には構いません。 でも おら一人が 頑張ってるみたいなのは 違うんです。 ユイちゃんが 頑張ってねえみたいに 見えるのは違うんです。]

アキ「ホントは 2人でやりでえ。 でも ユイちゃんは 闘ってるんです。 おらよりも おらなんか想像できねえほど ハードな体験をして それを 乗り越えようとしてるんです。 だから 今は 無理強いしたくねえんです。」

(携帯の着信)

種市「ユイだ。」

アキ「じぇ?」

種市「もしもし 天野か うん 代わるか?」

北三陸駅

ユイ「もしもし 心配したよ 携帯つながんないから。」

電話・アキ『ごめん。 海さ落としちゃって。 どうしたの?」

ユイ「何かね 変な客がいるの。」

袖が浜漁協 仮事務所

電話・ユイ『副駅長が アキちゃんの 知り合いじゃないかって。」

北三陸駅

吉田「見た目はねえ 真夏だっつうのに革ジャン着てる うん。 訳あり感 半端ない。 よく見ると ムショ帰りの 小林薫っつうか 小林稔侍っつうか 小林感も半端ない。」

梅頭「ウニ丼 下さい。」

吉田「へい らっしゃい。」

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