アキ「ユイちゃんと?」
種市「うん。 ユイは こっちが ユイの笑顔を見たくなるけど 天野は こっちが先に笑っちまう。 だから 2人がそろうと 最強っつうか 無限っつうか… お互いが お互いのアイドルっつうか 何か いい例えが ある気がすんだけど出てこねえ。」
アキ「ビールに枝豆みでえな?」
種市「いや あの もっと いい感じの…。」
勉「月と太陽でねえの?」
アキ 種市「…。」
勉「あっ カラオケ歌いま~す。」
アキ「えっ?」
種市「月と太陽か…。 そうかもしんねえ。 月を照らすために太陽があって 太陽に照らされるために 月があるもんな。」
アキ「先輩…。」
天野家
ユイ「なんだよ せっかく 気ぃ利かせたのに 何もなかったの?」
アキ「うん。 でも いろいろ話したよ。」
ユイ「話しただけ?」
アキ「うん…。 でも いい事 言ってたよ。 月と太陽とか…。」
ユイ「だから それは 勉さんが言ったんでしょ!?」
アキ「うん…。」
ユイ「…で いつまで いるんだっけ? 種市先輩。」
アキ「あ… お盆辺りまでどが言ってた。」
ユイ「辺りまでって…。」
かつ枝「あ~あ 早ぐ潜りでえな。」
弥生「お盆までの辛抱だ。」
ユイ「ざっくりしてんな! あのね アキちゃん ごめんね おせっかいかもしれないけどね もっと 自分勝手で いいと思うんだ。」
アキ「おら 割と 勝手な方だけど…。」
ユイ「こんな田舎で遠慮してたら あっという間に こうなっちゃうよ。 なりたいの!?」
一同「…。」
ユイ「失礼しました!」
アキ「大丈夫だ! 先輩 こっちさ帰ってきて 店 出すって言ってたし。」
ユイ「私の事 甘く見ないでよ。」
アキ「え?」
ユイ「アイドルは諦めたけど 女としては むしろ これからだと思ってるから。 アキちゃんの彼氏だから 今 スイッチ切ってるだけだからね。 すぐ入るからね スイッチ!」
アキ「…。」
ユイ「失礼しました~。」
<『怖(こえ)え~』。 アキは軽い戦慄を覚えました。 自分が かわいい事を知ってて 実際 かわいい女子には そんな恐ろしいスイッチが 内臓されているのか>
浜
種市「自分(ずぶん) 今日やれて よかったですよ。」
磯野「いや 俺も うれしかった。 ホントに。」
<『考えないようにしてたけど ユイちゃんと先輩は つきあってた。 それは紛れもねえ事実だ』>
回想
種市「自分 ユイが好きなんだ。 つうか もう つきあってる! 正式に つきあってる! バリつきあってる! 遠距離恋愛だ! つきあってる! 正式い つきあってる! バリつきあってる! 遠距離恋愛バリバリだ!」
回想終了