喫茶・リアス
水口「あ~ もう歌ってる頃だな…。 師匠 行かないんですか?」
勉「…。」
水口「誰かに似てますよね。」
トシちゃん似の男「田原俊彦です。」
春子「ちょっと ミズタク! 手伝いなさいよ! 水 入れるとか お皿洗うとか 何か やる事あんでしょ!?」
大吉「夏ばっぱ いる!?」
春子「まだ来てない!」
大吉「売店のミサンガ 売り切れだ!」
勉「じぇじぇ!」
天野家
夏「…何 ミサンガ 50本!?」
一同「じぇじぇじぇ。」
北三陸
大吉「頼む! いつもの倍 払うから! あの~ 1本400円! 50本で 2万円だぞ!」
天野家
夏「どうする?」
かつ枝「しゃあねえ やるか!」
一同「え~。」
かつ枝「手間賃 倍だど!」
北三陸
大吉「恩に着るじゃ! OK OK。」
<この調子で 正午の便 3時の便 ともに 定員を上回る盛況ぶり。 北鉄開業25周年記念イベントは 大成功のうちに幕を閉じました>
大吉「ありがとうございました! どうもありがとうございました。 いや 大成功 ダイ聖子!」
夏「…って そうは いがねえ!」
かつ枝「大吉! おらたちも乗せろ!」
弥生「貸し切りだ! 貸し切りにして 宴会やらせろ~!」
美寿々「んだ んだ! 海女クラブを接待しろ!」
大吉「ちょ… ちょっと待って! 何 そんなに怒ってんの?」
夏「当ったりめえだ! おらたち 朝4時半に集まって ウニ丼 300こせえて そのあと 50本ミサンガ編んだんだぞ!」
大吉「だから ふだんの倍 払うって!」
弥生「ばばあをこき使った代償は 重いぞ! 乗せろ 乗せろ!」
ユイ「あの! あの~! 乗り損ねた人が ここにも…。」
かつ枝「鈴木のばっぱでねえか! どうした?」
鈴木「孫が買ってくれだのに 乗り遅れた モタモタしてて…。」
アキ「大吉っつあん おらからも 頼む! せっかくだから もう一回 最後は地元の人のために 走ってけろ!」
大吉「そこまで言うなら しかたねえ! もう一往復すっぺ!」
一同「やった~!」