連続テレビ小説「あまちゃん」53回「おらの大失恋」

喫茶・リアス

水口「あ~ もう歌ってる頃だな…。 師匠 行かないんですか?」

勉「…。」

水口「誰かに似てますよね。」

トシちゃん似の男「田原俊彦です。」

春子「ちょっと ミズタク! 手伝いなさいよ! 水 入れるとか お皿洗うとか 何か やる事あんでしょ!?」

大吉「夏ばっぱ いる!?」

春子「まだ来てない!」

大吉「売店のミサンガ 売り切れだ!」

勉「じぇじぇ!」

天野家

夏「…何 ミサンガ 50本!?」

一同「じぇじぇじぇ。」

北三陸

大吉「頼む! いつもの倍 払うから! あの~ 1本400円! 50本で 2万円だぞ!」

天野家

夏「どうする?」

かつ枝「しゃあねえ やるか!」

一同「え~。」

かつ枝「手間賃 倍だど!」

北三陸

大吉「恩に着るじゃ! OK OK。」

<この調子で 正午の便 3時の便 ともに 定員を上回る盛況ぶり。 北鉄開業25周年記念イベントは 大成功のうちに幕を閉じました>

大吉「ありがとうございました! どうもありがとうございました。 いや 大成功 ダイ聖子!」

夏「…って そうは いがねえ!」

かつ枝「大吉! おらたちも乗せろ!」

弥生「貸し切りだ! 貸し切りにして 宴会やらせろ~!」

美寿々「んだ んだ! 海女クラブを接待しろ!」

大吉「ちょ… ちょっと待って! 何 そんなに怒ってんの?」

夏「当ったりめえだ! おらたち 朝4時半に集まって ウニ丼 300こせえて そのあと 50本ミサンガ編んだんだぞ!」

大吉「だから ふだんの倍 払うって!」

弥生「ばばあをこき使った代償は 重いぞ! 乗せろ 乗せろ!」

ユイ「あの! あの~! 乗り損ねた人が ここにも…。」

かつ枝「鈴木のばっぱでねえか! どうした?」

鈴木「孫が買ってくれだのに 乗り遅れた モタモタしてて…。」

アキ「大吉っつあん おらからも 頼む! せっかくだから もう一回 最後は地元の人のために 走ってけろ!」

大吉「そこまで言うなら しかたねえ! もう一往復すっぺ!」

一同「やった~!」

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