連続テレビ小説「あまちゃん」67回「おら、東京さ行くだ!」

観光協会

(携帯の着信)

ヒロシ「もしもし。」

アキ☎『こんばんは。』

ヒロシ「アキちゃん どうした?」

スナック・梨明日

大吉「まあ 俺は ちらしずしの方が好きだ。」

菅原「んだ んだ。 手巻きずしなんか あれ 手抜き料理だべや なあ?」

吉田「うちの手巻きずしは 手なんか使いません。」

一同「じぇじぇ!」

弥生「どこ使うんだ? 足か? ハハハッ。」

北三陸駅

アキ「う~ん ちょっと お願いがあるんだけど…。」

観光協会

ヒロシ「えっ 今どこ?」

北三陸駅

アキ「家… 家です 家 家!」

ヒロシ☎『あっ 家?』

アキ「あの テレビつけて下さい。」

観光協会

ヒロシ「テレビ!? えっ 何で?」

北三陸駅

アキ「ちょっと 見てほしい番組が あるんです。」

観光協会

ヒロシ「あっ…。」

菅原「テレビ?」

ヒロシ「つけてもらっていいすか?」

菅原「うん。」

ヒロシ「つけたよ。」

北三陸駅

ユイ「駄目 こっち ガン見してるよ。」

ヒロシ☎『何チャン?」

アキ「テレビは もういいです。」

スナック・梨明日

吉田「機械で巻くんです。 のりと御飯と具を こう… ベルトコンベヤーに載せて 自動的に クルクルッと。 そういう機械を作ったの!」

北三陸駅

アキ「じゃあ… 冷蔵庫! …から マヨネーズを!」

観光協会

ヒロシ「マヨネーズ!? な…。 うん はい。」

北三陸駅

ユイ「駄目 微動だにしない。」

スナック・梨明日

春子「それ… 手巻きじゃないじゃん。」

(笑い声)

吉田「何だよ 勉さん。 言いでえ事あんなら はっきり言え 勉。 勉アフレック!」

北三陸駅

アキ「じゃあ じゃあ…。」

観光協会

ヒロシ「アキちゃん。 ホントに家から?」

スナック・梨明日

勉「そ… 外。 外…。」

春子「外?」

大吉「外?」

北三陸駅

ユイ「もういい バス出る直前に飛び乗ろう。」

アキ「ストーブさん おら 東京さなんか 行ぎだぐねえ! ずっと ここさ いてえ! 北三陸で暮らしてえ!」

ユイ「アキちゃん…。」

アキ「助けてけろ! 本当は 家出なんかしたくねえんだ!」

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