廊下
真奈「すごかね…。」
アキ「無音なんだ。」
しおり「音楽もないのにさ よく あんなに踊れるよな。」
伊東「毎度 無頼鮨(ずし)です! 特上10人前 お待ちしました。」
警備員「御苦労さま。」
一同「おいしそう!」
伊東「本日は 本マグロ 中トロ!」
アキ「三陸のウニ入っております。」
荒巻「ああ こっち こっち! みんな すし届いたよ!」
一同「は~い!」
荒巻「さあ 上に上がって食べよう。」
(歓声)
真奈「太巻さん来ると 必ず おすし取るの。」
しおり「もちろん 食べれるのは 正規メンバーだけだよ。」
アユミ「ねえ コンビニ行こう。」
しおり「肉まん買ってきて。」
スナック・梨明日
春子「そうよ そうそう。 そのアイドルよ。 …っていうかさ ほかに どのアイドルがあるのよ。 だから これから 1年間レッスンして…。 …っていうかさ もうさ この話 今度でもいいかな。 今 仕込みで バタバタしてんだわ。」
東京
黒川「仕込みと娘と どっちが大事なの 君は!? アイドルなんて 君… そんな地に足の着いてない。」
スナック・梨明日
春子「あ~ もう やった やった。 そういうのね さんざん 先週やりました。」
東京
黒川「先週って… 知らないよ。 何も聞かされてないんだよ こっちは。」
スナック・梨明日
春子「あの もう ふんぎりついてるんで お構いなく。」
東京
黒川「ざっくりしてるな~ いきなり訪ねてきたんだぞ。」
スナック・梨明日
春子「あっ ていうかさ 何で追い返したの?」
東京
黒川「お… 追い返しては いない。 それは ともかく 平気なのか 芸能界なんて…。 だまされてるんじゃないのか?」
スナック・梨明日
春子「大丈夫よ。 社長が太巻だから。」
東京
黒川「太巻? …って 太巻!?」
スナック・梨明日
春子「へえ~ 知ってんだ。」
東京
黒川「知ってるも何も… それ駄目だろ!」
まごころ第2女子寮
アキ「うん うん…。 だから おらのダンスが 太巻さんに認められたんだ!♬『果てしなく』ってやつ!」
天野家
夏「はあ~ いがったなあ! センターっつうのは 真ん中の事だべ。」
まごころ第2女子寮
アキ「違うよ 夏ばっぱ。 シャドウっつうのは 補欠みでえなもんだ。 センターの人が けがで休んだ時だけ 代わりに踊るの。」
天野家
夏「あ~ そうかい そうかい。」
アキ☎『ほんとに分かってる? ばっぱ。」
夏「元気で何よりだ。」
まごころ第2女子寮
アキ「まあな。 みんな変わりねえか?」
天野家
夏「ねえ。 弥生の差し歯が取れたぐれえだ。 ハッハッハッハッ!」
まごころ第2女子寮
アキ「じぇじぇ!」
天野家
弥生「聞いてけろ アキ! まだ 誰にも教えてない 穴場があってよ 行ったら ウニが ゴロゴロいてよ!『じぇ!』って言った途端に 差し歯が飛んでよ。」