連続テレビ小説「あまちゃん」83回「おら、大女優の付き人になる」

無頼鮨

鈴鹿「読み合わせしようか。」

アキ「じぇじぇ!」

鈴鹿「女優志望なんでしょ?」

アキ「縁起は ずぶの素人で…。」

鈴鹿「見込みがあるかどうかは 私が決めますから。 はい。 シーン67のセリフ 読んで。」

アキ「「おめでとうごぜえます。 ぬんすん4か月です』。」

鈴鹿「待って待って…。 わざとだよね?」

アキ「すいません。」

鈴鹿「標準語しゃべれないの?」

アキ「そんな事ねえです。」

鈴鹿「「妊娠4か月」。」

アキ「「妊娠4か月」。」

鈴鹿「なまってみて。」

アキ「「ぬんすん4か月」。」

鈴鹿「アハハハッ なまってる方がいいね。」

アキ「はい! マネージャーの水口さんからも なまっていげと言われてます。 地方色を出していげって。」

鈴鹿「ご当地アイドルだから。」

アキ「はい。 まだ 6人ですけど いろんな なまりが飛び交って おもしれえです。」

鈴鹿「アイドルとしてはね。 まあ 顔が売れるまでは いいかもしれないけど…。 でも 女優として やっていくんなら 標準語でも お芝居できるように なんなきゃね。」

アキ「なすて?」

鈴鹿「『なすて?』って… なまった役しか できないでしょう。」

アキ「なまってる役だけ やる訳には いがねえすか?」

鈴鹿「無理よ。 それが通用するのは あき竹城さんだけよ。」

アキ「W(ダブル)アキだな! ヘヘヘッ。」

鈴鹿「そんなに なまりたきゃ あき竹城の付き人になんなよ。」

アキ「そしたら 鈴鹿さん 寂しくなりますね。」

鈴鹿「…。」

アキ「一人ぐれえ なまってたって いいべ。 テレビだからって みんなが みんな 同じ言葉しゃべんなくたって いいべ。 それに おらが 標準語しゃべってるの 夏ばっぱや 海女クラブの人たちが聞いたら 残念な気すっぺ?」

鈴鹿「ふ~ん…。 あんた おばあちゃんや 海女さんのために女優やんの?」

アキ「そしたら 鈴鹿さんは 何のために女優やんだ?」

鈴鹿「分がんねえ。」

アキ「ヘヘヘッ。」

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