アキ「ご迷惑おかけしました!」
鈴鹿「ありがとう。」
アキ「鈴鹿さん!」
鈴鹿「あら お疲れ!」
アキ「今日は ご迷惑おかけしました!」
鈴鹿「いいの いいの 別に 明日もよろしくね。」
アキ「え 来ていいんですか?」
鈴鹿「もちろんよ。 付き人としてね。 ただ…。 あなた 女優は無理ね。」
アキ「え?」
鈴鹿「話し相手としては 面白いし いてもらえると助かる。 でも 女優は駄目。 向いてない。 うん。」
アキ「『昔の私みたい』って 言ってくれましたよね。」
鈴鹿「勘違いだったわね。 アハハ! ちゃんちゃら おかしい。 だからもう 役あげらんない。 それでもよければ いらっしゃいな。 ごめんね 今日みたいな事されたら 私まで 仕事無くなっちゃうから。 お疲れさま~!」
東京EDOシアター
荒巻『第40位』。『高幡(たかはた)アリサ! 以上です。 なお 以下のメンバーについては 公約どおり解雇と致します。 GMT入間(いるま)しおり。 同じく 天野アキ』。
観客「解雇! 解雇!」
東京EDOシアター前
水口「あ しおり!」
しおり「短い間でしたけど お世話になりました。」
水口「待って! 行くな。 まだ分かんないんだ。」
夜
「あ! ごめん! ごめんね!」
種市「おう! 残念だったな 投票。」
アキ「え?」
種市「じぇ! それで落ち込んでんじゃねえのか? じぇじぇ! うわ ごめん! ごめん 悪かった。 ごめん 天野 ごめん!」
アキ「ミサンガ切れたのに。」
種市「え?」
アキ「昨日ミサンガ1本切れたのに 何もいい事ねがった。 そりゃ そうだ。 かつ枝さんだの 弥生さんだのが 居眠りしながら編んだ ミサンガだ。 願い事なんか かなう訳ねえんだ。」
種市「いや そうとも限らねえぞ。」
アキ「何が?」
種市「さっき ユイから初めて 折り返しのメール 来てよ。 ユイの父ちゃん 退院したって。」
アキ「じぇじぇじぇじぇ! 足立先生が?」
種市「んだ!」
アキ「そしたら ユイちゃん 来れんのか? 東京さ来れるんだよね! そうだよね!」
種市「んだ!」
アキ「そうか! それで切れたのか。 やるなあ 海女のミサンガ。」
真奈「アキちゃん 大変ばい! アユミさんが GMT辞めるってよ。」
アキ「じぇじぇじぇ!」
真奈「早(はよ)う!」