連続テレビ小説「あまちゃん」90回「おらのママに歴史あり 2」

春子「店 手伝わしてんだ。」

アキ「じぇじぇじぇじぇ! いつがら?」

吉田「11月だよね。 大変だったんだ お母さん蒸発して。」

<忘れでた。 おら東京から でっけえ お土産を 持ってきたんだ>

春子「ここで働くようになって ちょっと ましになったんだよね。」

<でも とても言えねえ>

勉「おらの目見て 挨拶してくれるもの。 今日は まだだけど。」

春子「どすたのアキ ユイちゃんも! 久しぶりなんだから しゃべれ。」

アキ「いや 何かママが えれえ なまってるね。」

春子「じぇじぇ! そんなに?」

アキ「『じぇじぇ!』って。」

春子「じぇじぇ! でしょ?」

大吉「何も おかしくねえべ!」

春子「そうよね!」

大吉「春子は 袖が浜の女子(おなご)だもの なまってるのは 同然だべ。」

アキ「あれ? あれ あれ あれ?」

春子「何よ?」

アキ「何か2人 前と違う。」

菅原「さすがアキちゃん 鋭いな。」

吉田「そこら辺は デリケートな問題だから 本人さ聞いてみろ。」

アキ「何 何?」

大吉「実は プロポーズしたっちゃじゃ!」

アキ「じぇじぇじぇ!」

大吉「去年のクリスマスに。 春子 離婚して ちょうど1年だし そろそろ いかっぺと思って。」

回想

黒川「別れたよ。 妻を愛してるんでしょうね。」

回想終了

<やべえ お土産は 一つじゃねがった>

春子「返事は まだしてねえの。」

(笑い声)

勉「おとなしいね 喜屋武ちゃん 琥珀(こはく)のピアス あげようか。」

喜屋武「あ いいです ピアス開いてないし。」

吉田「楽しんでる?」

喜屋武「楽しんでは ないですね。(沖縄弁で)『何言ってるか分からないし そこそこは楽しめてると思います』」

吉田「ふ~ん 分がんない! 言葉の壁!」

(笑い声)

大吉「よし! 正月だし カラオケでもやっか!」

菅原「んだ んだ! BEGIN(びぎん) 聴きてえ! BEGIN 歌えば 一つになれる。」

大吉「よし! 入った!」

春子「沖縄だよね?」

喜屋武「うん。 はい。」

大吉「来た~!」

菅原「言ったそばから これだもの!」

喜屋武「そしたら私 踊りましょうね。」

♬『(Ghostbusters)』

吉田「沖縄と『GHOSTBUSTERS』の融合だ。」

大吉♬『(Ghostbusters)』

喜屋武「アイヤ! サッサ アイヤ!」

大吉♬『(Ghostbusters)』

北三陸駅

アキ「ユイちゃん!」

ヒロシ「初詣かな? 高校やめちゃってから 交友関係変わったんだ。 前は あんな連中 鼻にもかけなかったのに。」

アキ「種市先輩は まだ ユイちゃんと つきあってるつもりだ。」

ヒロシ「ないしょにしといて。 そのうち あいつも 目が覚めると思うし。」

<なんてこった 人に会う度 お土産が増える一方だ。 たった4か月しか たってねえのに>

ヒロシ「お帰り。」

アキ「あ ああ。 どうも ただいま。

海女カフェ

アキ「はい はい!」

長内「いらっしゃい! じぇじぇじぇ! アキちゃんでねえか!」

アキ「組合長! 明けましておめでとう!」

長内「おめでとう! お~い! アキちゃんが 帰ってきたぞ! お~い! 帰ってきたぞ!」

弥生「じぇじぇ! アキでねえか!」

かつ枝「じぇじぇじぇ アキだ!」

美寿々「じぇじぇ! アキちゃん! いや~! 何も変わんないね!」

桜庭「アキ先輩!」

アキ「桜庭さん!」

桜庭「繰り上げ当選 おめでとうございます!」

かつ枝「おめでとう よくやった! よくやった!」

アキ「ありがとう。 あ この子も一緒! 沖縄の子。」

かつ枝「よしよし! まあまあ 入(へえ)れ入れ!」

美寿々「やだな! 見ろ見ろ ほら!」

アキ「うわ~ 花巻さん!」

花巻「おう!」

美寿々「朝から 機嫌悪いんだ。」

花巻「元旦早々 まめぶの味が 決まらねえ。」

アキ「あ まめぶといえば 東京で安部(あんべ)ちゃんに会ったよ。」

一同「じぇじぇじぇじぇじぇ!」

アキ「車で まめぶ汁の 移動販売やってんの。 一人で。」

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク