アキ「ママ?」
手紙・春子『こないだの続きです』。
<いきなり本題?>
手紙・春子『この手紙を書こうと思ったのは アキのひと言が きっかけでした』。
回想
アキ「ちょっと疑ってたんだ ママと太巻(ふとまき)社長の間に 何かあって それで おら 芽が出ねえんじゃねえかって。」
回想終了
手紙・春子『事実として正確に 知っておいてほしいから 包み隠さず 全て書きます』。
手紙・春子『昭和59年夏 アイドルを夢みて ママは開通したばかりのい 北鉄(きたてつ)に 乗って上京しました。』
回想
1985年(昭和60年)
手紙・春子『そのころ親身になってくれてたのが マスターの甲斐(かい)さんと まだ 駆け出しのスカウトマンだった 荒巻太一さん。 1980年代半ば アイドルは 試行錯誤の時代でした』。
♬『熱い太陽を抱きしめて 夢だけを追い続け』
♬『セーラー服を脱がさないで』
♬『マットが紅(あか)い薔薇(ばら)に染まる瞬間 リングは』