連続テレビ小説「あまちゃん」94回「おらのママに歴史あり 2」

甲斐「女子プロか…。 春ちゃん プロレスやれば? 女子プロ。」

春子「いらっしゃいませ、。」

甲斐「無視か。」

荒巻「春ちゃん 悪い ちょっと 来てくれるかな!」

春子「え?」

荒巻「甲斐さん ごめん 1時間だけ春ちゃん貸して。 ちょっと はいはいはい 早く!」

春子「何 何?」

荒巻「時間がない!」

(移動中のタクシーの中)

春子「鈴鹿(すずか)ひろ美(み)?」

荒巻「知らない? 知らないか。 まだ デビュー前なんだけどね。 今うちが 社運を懸けて 売り出そうとしている 清純派アイドル。」

春子「かわいい。」

荒巻「年は 君よりも 1つ2つ上じゃないかな。 主演映画が 正月に公開される。 間違いなく ブレークする子だ。 そうだ 運転手さん カセットテープ かけれます? これ 流してほしいんですけど。」

荒巻「で 今日はは その映画の主題歌の レコーディングなんだけど。 ちょっと 問題がね。」

手紙・春子『カーステレオから流れてきたのは【潮騒のメモリー】のイントロ。 そう アキが お座敷列車で歌った あの【潮騒のメモリー】でした』。

(カーステレオ・鈴鹿の音程の外れた歌)

♬『来てよ その火を 飛び越えて』

荒巻「そう 彼女音痴なんだ。」

春子「こういう歌かと思いました。」

荒巻「そうだね。 逆に誰も こんなふうに 歌えないのよね。」

(音程の大きく外れた歌)

♬『北へ帰るの 誰にも会わずに』

荒巻「ちょっと 止めて 具合悪くなる こっちかけて。」

黒川「はい。」

荒巻「すいません。 で もう時間ないんで 誰か 歌える女の子探してきてって 上司に言われて。 君の事思い出した訳。」

春子「私?」

荒巻「歌ってくれないかな? 鈴鹿ひろ美の代わりに。」

春子「え… いや~。」

(カーステレオ・荒巻)

♬『砂に書いた アイ ミス ユー』

荒巻「あ これ俺が歌ってます。 あと30分あるから 繰り返し聴いて覚えて。」

春子「覚えてって 私の声が レコードになるんですか?」

荒巻「そう。」

春子「鈴鹿ひろ美の名前で?」

荒巻「頼むよ。」

手紙・春子『断れなかった。 ううん 断る理由がなかったと 言うべきかしら』。

荒巻「すいません お待たせしました!」

「OK よし いこう!」

荒巻「中 入って。」

回想終了

手紙・春子『ママはその日 マイクの前に立ちました。 鈴鹿ひろ美の影武者として』。

(警笛)

アキ「じぇ! じぇ じぇじぇじぇじぇ!」

回想

♬~(『潮騒のメモリー』)

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