結納
回想
まき子「お義母さんのおかげです。 こんなすてきな花嫁衣裳 着られるなんて 夢みたい。」
まさ「お店 畳む時にね どうしても これだけは手放せなかったの。 いつか 浩二のお嫁さんにって。」
畠山「大切なご子息 婿に頂き 心から感謝しております。 これからも互いに行き来して 楽しくやりましょう。 古山さんも 僕らの家族ですから。」
(拍手)
「おめでとう!」
「おめでとう!」
(拍手)
裕一「え~ 浩二 まき子さん ご結婚 おめでとうございます。 え~… 思えば 僕は 浩二に迷惑ばっかりかけてきました。 音楽のことしか考えてない僕の代わりに 浩二は 父と母を一生懸命支えてくれて つらいことも 全部 背負ってくれました。」
裕一「僕が 反対を押し切って家を出た時も 父が亡くなった時も バラバラになりそうな家族を… え~… バラバラになりそうな家族を 必死で つなぎ止めてくれたのは… 浩二です。 家族の絆は ひとりでに できるものじゃありません。 浩二が… ふんばってくれたから 僕は 家族でいられたんです。 浩二は… 浩二は 僕なんかよりも ずっと立派な男です! 本当に自慢に弟です。」
裕一「浩二…。 今まで 本当にありがとう。 これからは まき子さんと一緒に 誰よりも幸せになって下さい。 まき子さん… 浩二のこと 末永くよろしくお願いします。 え~… すいません。 それでは 2人の前途を祝して… 乾杯!」
一同「乾杯!」
(拍手)
裕一「参った 参った…。」
あの世?
三郎「浩二の野郎… あだ美人 もらいやがって。 今日は とことん飲むぞ! 祝い酒だ。 ハハハハハ…。 あ~ ハハハ… まさ おめえも飲め。」
浩二「兄ちゃん どうもね。 俺 感動した。」
裕一「やめてよ おめでとう。」
音「華の時は どうなるのかしら。 覚悟しておきなさい。」
華「フフ… 確かに。」