喜多一
慌てる及川
回想
吉野「全部に広げて取引するのは、どないですか?3代100年続く老舗の呉服屋。ここは多きゅうする良い時期やと?」
吉野「連帯保証人お願いします。」
吉野「大丈夫ですよ、私を信頼しておくれやす!」
回想終了
大河原「なんだなんだ、そんな慌てて、どうした?」
及川「旦那、大変です!京都のよし、よし」
三郎「吉野さんのことか?」
及川「とんずらしたって!百貨店の呉服売り場の人が言ってました」
連帯保証人の契約書にハンコを押してしまった三郎
古山家・三郎とまさ
三郎「すまねー、あいつを信じた俺がバカだった」
まさ「持たない額なの?」
頷く三郎
まさ「兄さんに連絡します」
権藤家
三郎「今度ばかりはあんたしか喜多一を助けらんねー。恥を忍んで、この通りです」
茂兵衛「傑作だ。この前は俺が頭下げて、今度は君が頭下げる」
まさ「兄さん、止めて」
茂兵衛「もうおめーの兄さんじゃねー」
まさ「ごめんなさい。でも、兄さんしか居ないの」
三郎「おねげーします。倒産しのげば必ず返します」
茂兵衛「どっちかを養子に出せ、融資の条件はぞれだけだ」
まさ「2人の気持ちは分かってるでしょ?」
茂兵衛「関係ねー」
まさ「どうして?」
茂兵衛「こっちが聞きたいわ何故身内に男が2人居るのに養子に出せねーんだ?権藤家が他人に渡るのにおめーは賛成なのか?許せるのか?」
まさ「わかんない、わかんないけど、今は助けてほしいの、だって私達家族でしょ?」
茂兵衛「家族?ああ、俺もおめー達の家族じゃねーのか?俺はおめー達に助けてほしいんだ。俺はこの家族とこの家を守りてーだけだ!」
古山家
三郎「まさ、おめーどう思う?」
まさ「全部の幸せが叶えばいいんでしょうけど犠牲を払って助け合い、支え合うのが家族なのかも」
三郎「そうなんだけどな、わかんねー、俺にはもうわかんねー」
ハーモニカ倶楽部
館林「上出来だ!今日はこれで練習を終えるが最後にみんなに伝えたいことがある」
館林「僕は次の公演を以て倶楽部を辞めるもちろん会長も辞める。そこで時期会長に古山裕一君を指名したい」
館林「受けてくれるかな?」
裕一「僕、否定したのに、なんでですか?」
館林「君の作品は素晴らしい。君は才能を授けられた。僕には求めても得られない贈り物だ。僕は君に嫉妬している。ただ同時に、その才能を無駄にしてほしくないとも思っている」
館林「もし夢を実現したいなら、東京へ行け!内のピアノを好きなだけ使ってくれ!卓上ピアノじゃあ音楽学校は無理だ」
裕一「ありがとうございます」
自分の将来に危機が迫っていることを裕一はまだ知りませんでした
裕一「楽しい!」