【 連続テレビ小説「エール」】36話ネタバレ

そのことを音に伝える久志

音「応援歌か… 裕一さん やるかな~?」

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久志「あいつ このままじゃ駄目になるよ。」

回想終了

音「というわけなの。」

裕一「久志が…。」

音「本当は 裕一さんの ちゃんと了承を得てから 来てもらおうと思っとったんだけど。」

裕一「あ~ いやいや…。 あの… 早稲田の応援歌とは こ…光栄です。」

田中「おお…。」

佐藤「ハハハハ…。」

田中「では お受け頂けるとですか?」

裕一「いや あの… 今 いろいろあって 自分の曲も作れずにいる状態で あの… ごめんなさい。」

田中「そこば どげんかして!」

一同「お願いします。」

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裕一「あっ…。 ど… どうしよう?」

音「私は やるべきだと思う。」

裕一「どうして?」

音「だって…。」

回想

久志「早稲田の応援歌って 結構 偉い人が作ってて 小山田先生も名を連ねてる。」

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回想終了

裕一「そ… そうなの?」

田中「第1応援歌です。」

音「先生と同じ土俵に立つってことでしょう? 名誉なことじゃん!」

裕一「し… 締め切りは?」

田中「10日後で お願いします!」

裕一「急ですね…。」

田中「秋の早慶戦が2週間後に迫っとうとです。 練習もせんといかんけん。 なにとぞ!」

田中「おい。」

佐藤「はい!」

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裕一「うん? わ… 分かりました。 あの… や や… やります。 やります…。」

一同「うわ~!」

田中「先生~! 慶應の『若き血』ば 超えて下さい! 必ず!」

裕一「はい…。」圧がw

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とはいえ… 裕一にも お仕事があるわけで。

裕一「ああっ あっ あっ… 廿日市さんは?」

杉山「こちらです。」

裕一「はい はい…。」

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山藤♬『丘を越えて 行こうよ 小春の空は 麗らかに澄みて 嬉しいこころ 湧くは胸の泉よ 讃えよ わが青春を いざ聞け 遠く希望の鐘は鳴るよ』

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廿日市「いいよ これ!また当たるよ! これ 売れちゃうよ! よかったですよね? これ。 いや~ 特に歌い出し! ♬『丘を越えて 行こうよ』」

裕一「廿日市さん… あの…」

廿日市「何か 心が躍るよね… あっ! いたの? 何?」

裕一「す… すいません あの… か… 書けませんでした。」

廿日市「はあ!?」

裕一「す… すいません!」

廿日市「まあ いいよ。 これが大ヒット間違いなしだから。」

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裕一「『酒は涙が溜息が』とは全く違う 明るい曲ですね!」

廿日市「そう? どっちも分かりやすいよ。 君の作る曲より全然。」

裕一「ハハ…。」

廿日市「笑い事じゃないよ。」

裕一「じゃあ…。」

山藤「お疲れさまでした。」

廿日市「山藤君 よかったよ~! すばらしい歌声だった! 喉乾いたでしょ? 座って 座って。」

山藤「ありがとうございます。」

裕一「廿日市さん あの じゃあ 僕…。」

廿日市「あっ 彼ね 木枯先生と同時に契約した 古山よういち君。」

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裕一「あっ… ゆういちです。」

廿日市「まだヒット曲はおろか 1年で 1枚も レコードを出せてないんだよ。 何か言ってやってよ。」

山藤「山藤太郎です。 頑張って下さい。」

裕一「あ… ありがとうございます。」

山藤「ご卒業は どちらですか?」

裕一「福島商業です。」

廿日市「彼はね 国際作曲コンクール …だったっけ? それで2等だったの。」

山藤「勉強は どちらで?」

裕一「独学です。」

廿日市「アハハハハ… 笑っちゃうよね 独学だって。ハハハハ…。 この山藤君はね 慶應義塾からの 東京音楽学校 声楽科 エリートだ。」

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裕一「慶應から 東音ですか?」

山藤「はい。 どうしても 歌がやりたくて。」

裕一「何で こんなことしてるんですか?」

山藤「家庭の事情で お金が必要なんです。 なので… 山藤太郎も偽名です。」

裕一「あっ すいません… 余計なこと聞いてしまいまして。」

廿日市「えっ ちょっと待って。 今の質問 どういう意味?」

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裕一「いや…。」

廿日市「ねえ…『何で こんなことを』って」

裕一「あっ いや…」

廿日市「ちょっと 古山君?」

裕一「あっ いや…。」

廿日市「返答によっちゃ 俺 怒るよ。」

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裕一「違う あの… 変な意味じゃなくて…。」

廿日市「えっ? うん? うん?」

木枯「廿日市さん。」

廿日市「は~い 先生 どうしました~?」

木枯「ごはん 食べに行きませんか? おなか すきました。」

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廿日市「いいですね! じゃあ 銀座 煉瓦堂の オムライスなんて いかがでしょう?」

木枯「いいですね~。」

廿日市「かしこまりました~。 ほら山藤君も一緒に行くよ。 ほら。」

木枯「あとで サロンにいて。」

裕一「う… うん。」

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裕一「失礼します。」

小田「君。 新人?」

裕一「あっ はい。」

小田「君みたいな人 いっぱい見てきたよ。 己に こだわって 才能を生かせない人。」

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