別日
藤堂「古山。」
裕一「はい。」
藤堂「俺が死んだら 渡してくれ。」
裕一「嫌です。 やめて下さい。 こんなの受け取れません。」
藤堂「頼む。」
裕一「絶対に生きて帰ってきて下さい。」
藤堂「ああ。」
そして本番前
裕一「お… 大げさですよ。」
東「これでも抑えめにしたぐらいです。」
裕一「いやいや…。」
神田「天気… もちますかね?」
裕一「…といいんですけどね。 あっ 岸本さんは?」
東「先生にお土産を と言ってましたが。」
裕一「あ~ そうですか。」
岸本「先生 これを! あっ イギリス兵から ぶんどったものです。 大変うまいです。」
裕一「い… いやいや… 受け取れません そんな。 食糧に困ってるの 皆さんですから。」
岸本「先生 これは気持ちですから! はい。」
裕一「ありがとう… ありがとうございます。 じゃあ 本番前に 演奏だけ もう一度 練習しときます。」
岸本「何度でも!」
裕一「しましょう。」
(笑い声)
(銃声)
「狙撃兵だ! 応戦しろ! 敵襲~!」
「敵襲だ! 銃を取れ~!」
藤堂「古山! こっちだ。」