休憩室
倉田「いただきます。」
小峰「いただきます。」
菅井「いただきま~す。」
いずみ「わあ おいしそうな お弁当! これ 自分で作るんですか?」
小峰「ええ まあ。」
いずみ「へえ~!」
菅井「作ってくれる人がいるとか?」
小峰「うん まあ。」
いずみ「ほう~!」
菅井「分かんないな 小峰さんは。」
いずみ「菅井さんの お昼ご飯は? ジャムパン あんパン フフ! クリームパンか…。」
菅井「独りもんは わびしいもんです。」
いずみ「フフフ! わあ 大きな日の丸弁当! あ お茶 足しましょうか?」
倉田「ええです。」
いずみ「え?」
倉田「自分らでやりますんで。 茶んも 持ってきてもらわんでも 順番で取りに行きます。 好きにさせてもろた方が 仕事に集中できますわ。」
いずみ「うん。」
菅井「クラさん 感じ悪いな。」
台所
いずみ「小峰さんって 奥さんおるの?」
布美枝「さあ 聞いた事ないけど。」
いずみ「ふ~ん。 きれいな お弁当 持ってきとられたよ。 あれは 女の人が作っとるね。」
布美枝「人の弁当 ジロジロ見たらいけん。」
いずみ「だって 面白いんだもん。 3人とも バラバラで お弁当にも個性が出とるわ。」
布美枝「そげいえば 小峰さん 女の人が 来とった事あったなあ。」
回想
小峰「来てくれたんだ。」
布美枝「小峰さん…。」
女「お疲れさま。」
小峰「ごちそうさん。 今日も うまかった。 じゃあ 行こうか。」
回想終了
布美枝「あれ 誰なんだろう?」
いずみ「ミステリアスだねえ フフフ!」
布美枝「しげさんが連れてくる人は みんな ちょっこし 変わっとるわ。」
いずみ「本人が 一番 変わっとるもんね。 フフフ! けど あの人は ちょっとな。」
布美枝「うん 誰?」
いずみ「倉田さんって苦手。 ぶっきらぼうで 愛想 悪くて。 ああいう人が 将来 亭主関白になって お父さんみたいに 家で威張るんだわ。」
布美枝「そう? 仕事熱心で ええ人よ。」
いずみ「お弁当なんか ど~んと 日の丸弁当で。」
布美枝「日の丸弁当?」
いずみ「ドカ弁が 男らしいとでも 思っとるのかね? なに? どげしたの?」
布美枝「ううん。」
いずみ「ねえねえ そういえば 車 買わんの?」
布美枝「車?」
いずみ「2人目が生まれるんだけん 今までのようにはやっていけんよ。」
布美枝「そげだねえ。」