連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第128話「おかあちゃんの家出」

水木家

台所

喜子「お母ちゃんは どこへ行ったの? 何で 帰ってこないの? (泣き声)」

茂の仕事部屋

回想

布美枝「『いらん事 言うな 口出すな』。 お父ちゃん 近頃 いつも そればっかり!」

回想終了

茂「(ため息) 何なんだ 急に…。」

回想

布美枝「私にだって 気持ちは あるんです!」

回想終了

相沢「先生! 『コミックセブン』の編集さんから 電話ありました。 あと 1時間で取りにくるそうです。」

茂「ああ。 (ため息)」

深大寺

布美枝「何が いけんだったんだろう…。 あの人は 前は いつも笑っとったなあ。 あの頃に 戻りたい。」

子供「もう嫌だよ~!」

母親「いつまで泣いてるの?」

子供「だって~!」

母親「もう行くわよ。」

子供「待ってよ~ お母ちゃん!」

布美枝「喜子 泣いとらんだろうか…。」

母親「パパも待ってるよ!」

(子供のぐずる声)

布美枝「あ…。 何しとるんだろう 私…。」

水木家

玄関前

(犬のほえる声)

(ドアの開く音)

(ドアの開閉音)

客間

布美枝「ただいま。」

喜子「あっ! お母ちゃんだ!」

藍子「お帰り!」

喜子「やっぱり 帰ってきた!」

藍子「ほ~らね お姉ちゃんの 言ったとおりでしょ?」

喜子「うん! どこ行ってたの? 心配したんだよ。」

布美枝「ごめんね。」

喜子「でもね お姉ちゃんが お母ちゃんは 絶対に 帰ってくるって言うの!」

藍子「だって お母ちゃんが私達を置いて どっかに行くはずないもん!」

布美枝「藍子…。」

藍子「私 ちっとも 心配じゃなかったよ。」

喜子「お母ちゃん 帰ってきた! お母ちゃん 帰ってきた~!」

布美枝「お母ちゃんの帰ってくるとこは ここしかないもんね。」

藍子「そうだよ。」

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