連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」第132話「おかあちゃんの家出」

美智子「あの節は 先生にも 布美枝ちゃんにも 本当に お世話になりました。」

回想

政志「俺 やってみるよ。 今から 追いつけるかどうか 分かんねえけど…。」

回想終了

美智子「長い事 現場から離れてたでしょう。 最初のうちは 新しい技術に ついていくの 大変だったみたい。 でも 音を上げずに 頑張ったのよ。 今では 若い人に教えてる。」

布美枝「すごいですね。」

茂「店は どうしとるんですか?」

美智子「細々と続けてます。 貸本漫画は なくなってしまったけど コミックスや 雑誌を置いて。 子供達が来てくれてるうちは やめられないわ。」

布美枝「こっちに用事があるって 葉書にありましたけど 何かあったんですか?」

美智子「お墓 移しに来たの。 智志のお墓。 やっと なんとか 向こうに お墓を用意して お寺に お願いして 移す事にしたの。 これで 智志に さびしい思いさせずに済むわ。 あ そういえば 先生の趣味は お墓巡りでしたよね。」

茂「ええ。 しかし こっちも 随分 開けてしまって…。 前は もっと ええ墓があったんですが…。」

美智子「いい お墓ですか?」

茂「古い墓は ええですよ。 時間が 死者の気持ちを 和やかにするんでしょうなあ。」

美智子「はあ…。」

靖代「美智子さ~ん 来てる~?」

美智子「あ 靖代さんだ!」

仕事部屋

(笑い声)

光男「久しぶりだな 布美枝さんの笑い声。」

茂「ん?」

光男「弟さんの件で しばらく 元気なかったから。」

菅井「先生 こんな感じで どうでしょう?」

茂「うん。 ほお~ なかなか ええぞ! あんた 腕 上げたな。」

菅井「えっ そうですか?」

茂「ここまで きっちり点々を 打てるもんは なかなか おらん。」

菅井「はあ… やっぱり 褒められるのは 点々だけか。」

茂「いつの間にか 全軍の指揮を 執る力も つけとったようだし。」

菅井「え?」

茂「お陰で 締め切りの危機を なんとか 切り抜けられた。」

菅井「先生…。」

光男「菅井君の気合いで みんなのやる気に スイッチが入ったんだからな。」

茂「ああ。」

菅井「ありがとうございます。」

相沢「よかったですね。」

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