客間
喜子「ただいま! あれ お父ちゃん もう 仕事 終わったの?」
茂「ああ…。」
喜子「なんか 機嫌 悪いね。 どうかした?」
布美枝「さあ 知らんよ。」
喜子「やだ… こっちも 機嫌 悪い。」
<修平と絹代の ギクシャクが なぜか 布美枝達にまで 伝染してしまったようです>
純喫茶・再会
菅井「最近 ちょっと変じゃない? おじいちゃん達。」
相沢「険悪ですよ。」
菅井「今日は 先生と奥さんも けんかしてたね。 あれ 熟年夫婦の危機ってやつかね?」
相沢「夫婦って 何なんでしょう。 僕 結婚するのが 怖くなってきました。」
亀田「こんばんは~!」
マスター「毎度。」
亀田「あ~ ヘヘヘヘ! ここで会ったが 百年目~。 ねえねえ おたくのおじいちゃん 若い彼女でも できたんじゃない?」
菅井「え?」
亀田「近頃 やけに元気だからさ。」
相沢「そういえば よく出かけますね。」
菅井「『芝居だ 映画だ』って言ってるけど 実は デートだったりして。」
亀田「おっ。」
相沢「まさか。」
亀田「え? え? え? どっち?」
(ドアベル)
マスター「おう いらっしゃい!」
修平「こんばんは!」
菅井 相沢「あれ おじいちゃん。」
修平「う~ん あんた達 おったんか。」
亀田「今 噂してたんですよ。 いいとこに来ましたね。」
修平「悪いところに…。」
菅井 相沢「え?」
亀田「あらっ ご婦人同伴?」
菅井「ひょっとして…。」
菅井 相沢「デート?!」
修平「いやいや そげな事ではないけん。 これには 訳が…。 ああ~っ…。」