連続テレビ小説「花子とアン」第10回「エーゴってなんずら?」【第2週】

はな「校長のブラックバーン先生は 鬼みてえに おっかねえ。 英語の富山先生は 全然 笑わんし 寮母の茂木先生は 時々 優しいけんど 行儀作法に うるさくて。」

吉平「大変じゃな。 …で 友達は できたけ?」

はな「お嬢様たちの頭ん中は お見合いや縁談の事ばっかしで おら さっぱり 話しについていけねえさ。」

吉平「ほうか…。」

はな「おじおいやんと おかあは 元気け?」

吉平「ああ。 おかあは はなの心配ばっかりしとる。 腹すいてねえか 風邪ひいてねえかって。」

はな「兄やんや かよや ももは?」

吉平「吉太郎は 相変わらず 学校も行かんで野良仕事しとる。」

はな「ほうけ。」

吉平「かよは 昔のはなみてえに ももの子守しとる。」

回想

かよ「昼飯 持ってきただよ!」

ふじ「ああ ありがとう。」

周造「ご苦労さん。」

かよ「もも! 駄目じゃん。」

回想終了

吉平「はな。 ここで やってけそうか? 給費生は はな一人だけだし 肩身の狭え思いしてるじゃねえだか? この前も この柵 乗り越えて 逃げようとしてたら?」

はな「ううん! ありゃあ 柵に登って お月様を見てただけじゃんけ!」

吉平「ほうか。」

はな「毎日 腹いっぺえ ごちそう食わしてもらって ふかふかの布団で眠って 図書室には うんとこさ 本があるし。」

吉平「ほうか。」

はな「おらだけ うちの仕事もしなんで お姫様みてえな暮らし させてもらってるら。 ありがたくって もってえねえだよ。」

吉平「ほうか。」

はな「おとう。 おら 逃げねえ。 お嬢様たちに負けねえよう こぴっと精進する。」

吉平「ほうか。」

スコット♬『(英語での歌声)』

吉平「また あの歌じゃ。」

スコット♬『(歌声)』

はな「スコット先生 また歌っとる。」

スコット♬『(歌声)』

正門

12月

「ごきげんよう。」

教室

富山「2学期の総まとめの 課題を出します。 読んで。」

一同『Write a letter to miss Blackburn.』

富山「日頃の感謝の気持ちを込めて ブラックバーン校長に 英語で お手紙を書きましょう。」

はな「(小声で)『英語で?』」

富山「今週いっぱいに提出して下さい。 期日を守れなかった者 ブラックバーン校長がお読みになって 合格点が取れなかった者は 落第と見なし 上の暮らすに新旧できません。」

(どよめき)

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