連続テレビ小説「花子とアン」第137回「アンとの出会い」【第23週】

(笑い声)

(拍手)

英治「すてきな歌だね。」

花子「英治さん…。 旭さんまで いつの間に。」

旭「どういう歌なんです?」

花子「この歌は 別れた恋人への気持ちを 歌った歌なの。」

もも「悲しい歌なのね…。」

花子「ええ。」

スコット『あの頃はカナダにいた恋人を思って歌っていた その彼も 先の大戦で戦死しました』

玄関前

スコット『ありがとう はな 最後にとても素敵な 思い出ができました』

花子『こちらこそ』

スコット「Hana. 『いつかきっと平和が訪れます その時 あなたの手で この本を日本の少女たちに』

花子『約束します 平和が訪れたら この本を翻訳して 沢山の人に読んでもらいます』

スコット『ありがとう  さようなら はな』

花子『またお会いしましょう』

スコット「ゴキゲンヨウ。」

花子「ごきげんよう。」

<日本が戦争へと向かう中 日本とカナダをつなぐ大切な一冊が 花子の手に託されたのでした。>

書斎

<それは カナダのプリンス・エドワード島という 小さな島を舞台にした物語でした。 そばかすだらけの痩せっぽちな ニンジンのように赤い髪の少女 アン・シャーリーが 人々と 心を通い合わせていく様子が 生き生きと描かれています。 花子は みるみる夢中になりました。>

(花子が英文を読む声)

花子「『『おお ダイアナ』。 やっとの思いで アンは言った。 『ねえ 私の事を少しばかり 好きになれると思って? 私の…』』。 Bosom friend。 親しい友…。 『私の親友になってくれて?』。」

回想

蓮子「私は 時代の波に平服したりしない。 世の中が どこへ向かおうと 言いたい事を言う。 書きたい事を書くわ。 さようなら。」

(鐘の音と2人の笑い声)

蓮子「翻訳者 安東花子。」

花子「歌人 白蓮。」

蓮子「お久しぶり はなちゃん。」

花子「蓮様! 会いたかった!」

蓮子「私も!」

回想終了

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