連続テレビ小説「花子とアン」第147回「どんな朝でも美しい」【第25週】

花子「ああ そうですか。」

梶原「実は 小泉君 『にじいろ』のファンだったそうだ。」

花子「そうなんですか?」

英治「へえ~!」

小泉「はい。 お小遣いをためて 毎号 買っていました。 先生の『王子と乞食』も もう夢中で読みましたよ。」

梶原「これは 君を紹介しない手は ないと思ってね。」

花子「『にじいろ』のファンと お仕事を 一緒にできる日が来るなんて 何だか 不思議な気分です。」

小泉「早速ですが 先生の翻訳されたものを 弊社で出版させて頂けませんか?」

花子「あ… それは 私も うれしいお話ですが でも すぐに 出版なさりたいのでしょう?」

小泉「そうなんです。 短編でも長編でも 何か 翻訳が終わっている原稿が あれば。」

花子「あっ ちょっとお待ち下さい。」

書斎

花子「よいしょ。」

居間

花子「お待たせしました。 こちらの作品は どうでしょうか?」

小泉「ああ… ストー夫人ですか。」

花子「ええ 戦前に 訳し終えたものなんですけど 結局 出版を 見合わせる事になってしまって。 こちらで よろしければ。」

小泉「ありがとうございます。」

花子「それから…。 こちらは 翻訳し終わったばかりの ものなんです。」

<花子が 空襲の中 命懸けで守り 翻訳した物語が いよいよ出版されるのでしょうか。 ごきげんよう。 さようなら。>

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