連続テレビ小説「花子とアン」第148回「どんな朝でも美しい」【第25週】

廊下

花子「ええ…。 せっかくのお話なんですけれど 少し考えさせて下さい。 はい。 申し訳ありません。 はい…。 ごきげんよう。」

居間

英治「どうしたの?」

花子「ああ… またラジオに出てくれないかって。」

英治「そう…。 もう 戦争のニュースは 読まなくていいんだ。 出てみれば?」

回想

蓮子「あなたが 純平を戦地へ送ったのよ。 あなた… ラジオで日本中の子どもたちに 語りかけてたじゃない。 『お国のために 命をささげなさい』と。 純平を返してちょうだい!」

回想終了

花子「やっぱり できないわ。」

英治「花子さん…。」

別日

花子「こんなに? 助かるわ。」

かよ「私 闇市で お店をやろうと思うの。 自分の店が焼けてしまった時 何もする気が起きなかったけど 戦争で何もかもなくしたのは 自分だけじゃないって思ったら 力が湧いてきた。」

もも「かよ姉やんは すごいね。」

花子「うん。 かよは 私たち兄妹の中で 一番たくましいわね。」

(戸が開く音)

玄関

醍醐「ごきげんよう。 はなさん。 皆さん。」

花子「醍醐さん…。 心配してたのよ!」

居間

醍醐「はなさん。 吉太郎さんは こちらにいらしてない?」

花子「兄が どうかしたの?」

醍醐「私… 吉太郎さんと 偶然 闇市でお会いしたの。 その時に ふと思ったの。 ひょっとしたら 吉太郎さんは 命を絶つおつもりなんじゃ ないかって…。」

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