連続テレビ小説「花子とアン」第153回「曲り角の先に」【最終週】

JOAK東京放送局

スタジオ

蓮子「戦争は 人類を最大の不幸に導く 唯一の現実です。 最愛の子を亡くされたお母様方 あなた方は 独りではありません。 同じ悲しみを抱く母が 全国には 大勢おります。 私たちは その悲しみをもって 平和な国を造らねばならないと 思うのです。 私は 命が続く限り 平和を訴え続けてまいります。」

廊下

花子「蓮様… すばらしかったわ。」

蓮子「はなちゃん。」

花子「送るわ。」

蓮子「もう 一人で大丈夫よ。 ごきげんよう。」

花子「ごきげんよう。」

宮本家

仏間

蓮子『焼跡に 芽吹く木のありかのごとく 吾子の命のかへらぬものか』。

村岡家

「貸して 貸して!」

「美里おねえちゃん! その本 貸して!」

美里「いいわよ。 私は 暗記するほど読んだから。」

「ありがとう!」

美里「あっ じゃあ ハルキ君は こっちね。」

「ありがとう!」

美里「どういたしまして。」

花子「一度 本の整理をした方が よさそうね。」

英治「せっかく 焼けずに残ったのに これじゃなあ…。」

美里「ねえ みんなに ご本を貸してあげるのは どう? お兄ちゃまのご本や 私や直子ちゃんが 小さい頃に読んだご本を   近所の子に貸してあげるの。」

英治「なるほど。 図書館か! やろうよ! 日本で一番小さい子ども図書館。」

花子「そうね。 みんなに読んでもらえた方が 本も喜ぶわね。」

美里「お母様。」

「図書館だ!」

「図書館が出来る!」

子どもたち「万歳! 万歳! 万歳! 万歳!」

(拍手と子どもたちの歓声)

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