ブラックバーン「(英語)」
はな「『神様は どんなに罪深い人間でも 悔い改めれば お許し下さる』と おっしゃっています。」
ブラックバーン「(英語)」
はな「『そして 彼女のような生徒を救うのが 修和女学校の使命だからです』。」
ブラックバーン「(英語)」
はな「『ただし…』。」
ブラックバーン「(英語)」
はな「『ここにいたければ 条件があります』。」
ブラックバーン「(英語)」
はな「『集団生活のルールは 守れますか』。」
ブラックバーン「(英語)」
はな「『今日から 誰も あなたの事を特別扱いしません。 自分の事は 全て 自分ですること』。」
ブラックバーン「(英語)」
はな「『真摯な気持ちで勉学に励むこと』。」
ブラックバーン「(英語)」
はな「『食事は みんなと一緒に 食堂でとること』。」
ブラックバーン「(英語)」
はな「『これまでの習慣を全て捨てて 新しい自分に 生まれ変わるのです』。」
ブラックバーン「I’m trusting you.」
はな「ブラックバーン校長は 信じています。」
ブラックバーン「(英語)」
はな「『あなたは きっと変わる事ができる』。」
廊下
茂木「はなさんの通訳は どうでしたか?」
富山「完璧からは 程遠いですが まあ 意味は つかめていたんでは ないでしょうか。」
茂木「そうですか。」
はな「蓮子さん! ありがとう! 私 今朝は すっかり諦めていたんです。 学校に残れるなんて 夢みたいです! 本当に ありがとう!」
蓮子「正直 驚きました。 あなた 英語だけは 大したものね。」
はな「ああ… さっきは 夢中だったんです。 校長先生の言葉を ひと言も漏らさずに ちゃんと お伝えしなくてはと。」
蓮子「十分 伝わりました。」
はな「そうですか。」
蓮子「でも はなさん。 何か 勘違いなさってるようね。」
はな「えっ?」
蓮子「私は あなたに お礼を言われるような事は 何もしておりません。 本当に退学になりたかったんです。」
はな「は…?」
蓮子「うちの者たちは 私を やっかい払いするために ここの寄宿舎に入れたんです。 あの人たちの思いどおりになって たまるかと つまり 復讐してやろうと 思ったんです。 あなたのためなんかじゃ ありません。」
はな「あっ 待って下さい。」
醍醐「はなさん!」
はな「ご心配をおかけしました。 また 皆さんと一緒に 学べる事になりました!」
醍醐「本当? よかった~! 本当に よかったわ!」