校庭
はな「もし 私が ジュリエットのように 親が決めた 望まない相手との 結婚を迫られたら…。」
<はなは 子どもの頃のように 想像の翼を広げました。>
吉平「はな。 はなは あの男と一緒になるだ。」
ふじ「はな。 涙をのんで辛抱してくりょう。 これで みんな 腹いっぺえ食えるだよ。 こりゃあ おまんの運命じゃん。」
吉平「あっ 婿殿が おいでになっただ。 婿殿!」
武「はな。 おらの嫁になってくりょう。」
はな「武…。」
武「はなたれ! おらの嫁にしてやるじゃん!」
はな「嫌~!」
ブラックバーン『大丈夫ですか?』
綾小路「大きな声を出して…。」
茂木「脚本の事で 根を詰めすぎたのね。 少し 頭を休めた方がいいわ。」
蓮子の部屋
蓮子『お兄上様。 来る5月16日 午後2時より 修和女学校 講堂にて 大文学会開催の運びと相成り候。 兄上様には 必ず 必ず おいで下さるべく候。 おいで候わば 理由お分かりと存じ候。 かしこ。 蓮子』。
<いやはや まあ まるで 果たし状のような招待状ですこと。 ごきげんよう。 さようなら。>