あらすじ
なぜ主役を引き受けたのかと問うはな(吉高由里子)に蓮子(仲間由紀恵)は「家の者に復しゅうするため」と答え、「私の復しゅうにつきあってくださらない?」と呼びかける。はなは取り合わず、とにかく一生懸命稽古して成功させよう、と説得するが蓮子はへそを曲げてしまう。蓮子がまったく稽古に来なくなり、ますます途方にくれるはなたち。一方甲府では、軍隊入りを強く望む吉太郎(賀来賢人)が、あるところへ向かっていた…。
27回ネタバレ
修和女学校
蓮子の部屋
はな「どうしてですか? どうして 舞台の主役なんか 引き受けたんですか!」
蓮子「復讐したい人がいるの。 はなさん。 私の復讐に つきあって下さらない?」
回想
蓮子「うちの者たちは 私を やっかい払いするために ここの寄宿舎に入れたんです。 あの人たちの思いどおりになって たまるかと つまり 復讐してやろうと 思ったんです。」
回想終了
はな「復讐って もしかして 蓮子さんの おうちの方たちにですか?」
<はなは 彼女の秘密に 一歩踏み込んでしまったようです。>
蓮子「ええ。 私 家の者たちを憎んでいますの。」
回想
葉山「これ以上 葉山の家の名を おとしめるな。」
回想終了
蓮子「私を この学校に入れたのは 体のいい幽閉なんです。」
はな「幽閉?」
蓮子「『世間へ出て顔をさらすな。 知り合いとも連絡を取るな』。 そういう事よ。」
はな「なぜ そんな事を…。」
蓮子「出戻りの私は 葉山家の恥さらしだからよ。」
はな「そんな…。」
蓮子「私には あなたのお父様のように 思ってくれる家族は 一人もいないの。」
回想
吉平「申し訳ありません!」
回想終了
蓮子「それどころか 私の存在を 世間から消そうとしてるのよ。 だから 私が ここにいる事を おおっぴらにして あの人たちが一番大事にしてる 世間体を ぶち壊してやりたいの。」
はな「そのために舞台の主役を?」
蓮子「ええ。」
はな「だったら なおの事 舞台のお稽古 一生懸命やりましょうよ。 私は ここにいるっていう事を 世間の人たちに 大きな声で叫びたいんですよね? どうせ 舞台に立つなら 思いっきりやって 喝采浴びた方が いいじゃないですか。」
はな「みんな この舞台に懸けてるんです。 この大文学会が終わったら 学校をやめて お嫁に行く人もいます。 みんなで一つになって 最高の思い出を 作ろうとしているんです。」
蓮子「悪いけど お芝居が 成功しようと 失敗しようと そんな事 どうでもいいんです。」
はな「何で そんな ひねくれてんのかな…。」
蓮子「今 何て?」
はな「あっ えっ… すいません。」
蓮子「そりゃあ ひねくれてますよ! 私は あなたたちより 8つも年増なんですから。」