結婚式場
茂木「失礼します。」
蓮子「はい。」
茂木「ごきげんよう。」
醍醐「まあ きれい。」
畠山「お美しいわ。」
茂木「蓮子さん ご結婚 おめでとうございます。 心から お祝い申し上げます。」
醍醐「おめでとうございます。」
畠山「おめでとうございます。」
蓮子「ありがとうございます。」
醍醐「はなさん 今日は 来られなくなってしまったんです。」
蓮子「そうですか。」
茂木「蓮子さんの花嫁姿 まぶしいくらい美しかったと 伝えておきます。 それでは 後ほど。」
<その時 蓮子は 思い知ったのです。 掛けがえのない親友を得た喜びと それを失う事の悲しみが どんなに大きいか。>
修和女学校
校庭
回想
蓮子「ごきげんよう。 校長室は どこかしら。」
回想終了
はな「ご案内しま…。」
寄宿舎
回想
蓮子「はなちゃんは 花子と 呼ばれたいって言ってたわよね。 世の自分の作品を出す時に その名前を使えばいいじゃないの。」
蓮子「翻訳者 安東花子。」
はな「蓮様の夢は 燃えるような本物の恋ですよね。」
蓮子「ええ。 そして 恋の歌を たくさん作るの。」
はな「歌人 白蓮。」
回想終了